ちょっとふの
腎臓結石と上手につきあいましょう!
【2000年入院編】
【経 過】 '99.4.27に砕いた腎臓結石は、一年を経た後の'00夏になっても排出しきれていません。
しかも、最近になって少し大きなサイズの石が腎臓から尿管へ落ちてきたらしく近年にないほどの痛みを感じました。私の夏休みは、結石の痛みに耐えている間に淋しく終わりました・・・涙
久々の病院で検査の結果・・・親指の頭ぐらいの石が腎臓と膀胱の中間点で止まっていました。腎臓の中にも少し大きいサイズの石がいくつか残っている模様です。
【入院待ち】 ’00.8.9 通院検査の結果、結局破砕手術を再度実施することが決定。
実施日は8.30,31。30日AM入院PM手術、夜〜31日で経過を見て退院。とりあえず、石で尿が詰まってはいないので、尿毒症や腎機能障害が発生していないこともあり月末まで痛いのを我慢することになりました。
しかし、手術日までの間・・・・・
痛い。痛すぎる。 石でここまで痛いのは、学生時代の小指の頭大を産んだとき以来です。今回の手術は麻酔無しでインパルスを打つため、少々ビビッてましたが、そんなことはどうでもいいです。早く砕いてくれ〜
【入院〜手術】 そして、'00.8.30当日・・・午前入院、14:00いきなり手術・・・
今回の病室(床)です。 最初大部屋でしたが、その後 大変なことがおき・・・・ |
これが今回の「麻酔無し」破砕装置です。 腰など石に一番近い場所に装置をあてがい バシバシ衝撃波を打ち込みます。 ちなみにモニタでX線カメラによる画像を手術中 に患者自身がリアルタイムで見られるので、 石が砕かれていく様が見事にわかります。 |
X線装置をセットしたところです。 画像を見ながら衝撃波の焦点を石に 合わせます。 |
【この設備はすごいゾ】 去年はここで破砕手術をしたんですよ。・・・麻酔が一番痛かった・・・
【超大型結石破砕装置】 これは硬膜外麻酔を施されて砕く装置です。 麻酔無しに比べて大出力の衝撃波が出ます。 クレーンで吊されて浴槽へ浸けられ、お湯(脱基した水道水) の中で衝撃波を打たれます。そのリズムは心臓の鼓動と同期 させます。衝撃波は電極のスパークで発生し水を伝搬媒体として 石へ印可されます。 この装置もX線画像を見ながら石に焦点を合わせます。 衝撃波発射回数は石1個あたり大体3,000回程(個人差有り) 必要なので単純に計算すると約34分間の手術時間・・・実際は 色々あって、部屋を出て帰るまでに1.5時間程度です。 ちなみに去年の私は7,000回と10,000回打たれました。 |
この天井走行クレーンに縛られて吊されます。 石に衝撃波焦点を合わせるために微調整 可能です。 |
この浴槽へ浸けられます。 |
ここから衝撃波が出ます。 横の白い物体で腰の位置微調整が出来ます。 |
これが衝撃波を出す電極です。 | このように電極をセットし押し込みます。 |
この穴の中心に電極が出ます。 | 1回の手術で2〜3本使うこともあります。 |
ここは、本当の手術室。 メスとかが大量に消毒されていました。 全面タイル張りというのは寒いです。 この部屋にお世話にならなくて 良かった・・・ |
【問題発生】 '00.8.30の腎臓結石の破砕については上手くいきました。しかし・・・手術後時間が経つにつれ痛みが増していき、あまりの痛さに異変を感じ至急精密検査が行われました。結果、腎臓がえらいことになっていました。
破砕手術の際、腎臓がくたびれていた(もろくなっていた)ようで、破砕衝撃波によって一緒に腎臓まで砕かれていました。
その結果、出血が起こり、腎臓外皮と組織の間に鬱血してしまい「左腎皮膜下血腫」という状態になり、血液流入により一時は人の頭ほどに膨れてしまい大変な激痛の上、心臓や肺が圧迫されかなり状態が悪化しました。
(実際、外皮が破裂していたら死んでいたそうです)
血腫の他、血圧低下、貧血、肝機能、腎機能の低下でありましたが輸血などの処置を施され、2日ほどで最悪の状況を脱しました。
普通の人なら何回破砕しても(俺だって去年は17,000回もインパルスを打ったのに・・・)こんな事にはならないのに。俺って一体・・・
実際、毎月砕いているのに平気な人も居ます。先生の話だと破砕手術を受ける人の中で、血腫が出来たり、発熱したりするような症状が出るのは特異な例で数%程度の発生率なのだそうです。
結局18日間を過ごしてしまった個室です。 腎臓の鬱血→超巨大化に激痛が伴い 「いっそ殺してくれ〜」と大騒ぎした結果 個室へ移されました。 極度の貧血と強力な痛み止め(注射)で ほとんど意識はなかったんですけどね。 腎臓の腫れを抑えるため、湿布し床へ 直に寝るなど、とても生きた心地がしま せんでした。床に寝ている姿を見て 看護婦さんや見舞いに来た人々が大層 驚いていました。 |
***只今輸血中!*** | ***只今輸血中!*** | ***只今輸血中!*** |
相変わらず血管が出にくい為 両腕に蒸しタオルをのせられ 30分以上耐えました。 (撮影:Nツル氏) |
都合18日間の治療により各機能の低下と血腫も改善されつつあり '00.9.16PMに退院し自宅療養に切り替わりました。
入院中は食欲が全く出ず、点滴と友人たちが度々持ってきてくれる果物や甘い物で過ごしました。
なんと、主治医からは「君の体型なら大丈夫!」と変な慰めを受けてしまった。
痛みに耐え続け、そして痛み止めの副作用で胃を痛め、つらく長い入院でした。
やれやれです。。。
【退院後1】 <'00.9.19現状>腎臓は現在も相変わらず「こだまスイカ」位に膨れていますが、徐々におさまっているようです。貧血、肝機能、腎機能の低下も止まり逆にだいぶ回復しました。それでも毎日が腎臓の腫れによる痛みとの戦いで、気を紛らわすのに苦労しています。治療の副作用による胃潰瘍も特に大事には至らなかった模様です。主治医との相談により、一応「ズボンがはける」程度まで腫れが引いたら出社しても大丈夫だろうとの判断を貰いました。腫れや痛みは日を追うごとにおさまっていますので社会復帰も間近でしょう。
1999/04/24撮影 記念すべき1回目の破砕手術直後撮影 7,000回の衝撃波により広域に石が散っています。 まだそんなには細かく砕けていません。 腎臓も水腎症で1.5倍サイズになってます。 |
2000/09/25撮影 左腎血腫発生後27日目に撮影 左の写真の時から2回の破砕をしたため石はかな り減っています。腎臓は血腫により超巨大化して いますが、最悪の時より小さくなっています。 |
【退院後2】 <'00.9.30現状>頑張って仕事を再開させたことが功を奏したのか(寝たきりから開放された〜)、石が大量に出始めました。もう、第2陣まで出きりました。すごい速いペースですが、今回のは結晶の最後の方とあってあまり小さく砕けてません。(写真は近々に別ページ化して掲載します)
ち○こに石が残留することも多く、すごい違和感です。
実は、9/25にち○この先端で詰まってしまい(中を覗くと石が見えてました・・・おえっ、気持ち悪)尿も詰まり、ついには先生にペンチで抜かれるという自体に陥りました。
人のち○こにペンチを突っ込んだ先生も嫌だったでしょうが、血だらけになった我が息子も実にかわいそうでした。(涙)
私自身、腎臓結石歴ン十年になりますがこんな事は初めてです。
普通は平気なはずなのに・・・運が悪いとしか言いようがないです。
仕事中は貧血がひどかったのですが、血液成分の数値的にはずいぶん回復してきており一安心です。後は肝機能の低下を回復させるのみです。(当分禁酒生活〜)
【他のページ紹介】
☆入院日誌'99 左のリンクからどうぞ
自身初の結石破砕手術レポートです。カテーテルはち○こいぢめの道具です・・・
☆退院後の破砕岩石排出大会'99 左のリンクからどうぞ
排出された数々の石の写真が出てきます・・・気持ち悪い
【あとがき】
本当に今回は死んじゃうかと思いました。生きていて良かったです。
先生をはじめとする病院関係の皆さん、お世話になりました。設備撮影も快く承諾いただきありがとうございました。看護婦さんには「殺してくれ〜」なんて無茶言ってすみませんでした(汗)
わざわざ遠方よりお見舞いに来て下さった方々とお見舞いを下さった方々ありがとうございました。
そして何度も足を運んでくれた我が両親には大変感謝しています。
またまたお世話になった病院です。
大和病院(やまとびょういん)
〒173-0001 東京都板橋区本町36-3 都営地下鉄三田線「板橋本町」駅構内に入り口有り
tel:03-3962-3341(代)