ちょっとふの

腎臓結石と上手につきあいましょう!

【入院編】

’99.5.5作成 
’00.9.30更新


’99.3に排出!
自宅で出ました。何年ぶりかなぁ...これで通算10個ぐらいは出したよ。
痛かったぁ〜。トゲトゲが、ち○ち○をゴリゴリ言わせて出て来るんだもん。(泣)
腎臓(尿道)結石は石が尿管を通るとき劇的に痛いが、これは最近慣れてしまったらしい。本当に慣れるのか?
この石は、1月ぐらいに膀胱の入り口に来ていた(という症状があった。医者からは「膀胱炎か?」と言われていました。)のが3月にやっと出たのです。
自然排出ではこのサイズが限界か?
しかし、また石とはね...
ところが検査の結果、左腎臓にはこの石の数倍のものがゴロゴロしているらしい・・・
しかも腎機能がちょっと低下してきたよ・・・


結局、ゴロゴロしている石を取り出すことにしました。
取り出すと言っても石は主成分がカルシウムの為、薬では溶けない。
方法としては「1.腎臓を切って取り出す」「2.衝撃波で破砕し細かくして尿で押し出す」なのだが、最近は「2」の技術が進んでいるので余程でないと切らない。
しかし、地元の病院では「石が大きすぎて破砕出来ない」と言われ、大ショック!!そこで、「東京一の病院」を紹介してもらい行ってみました。診断の結果「3ヶ月スパンで3〜4回に分けて少しずつ砕きましょう」ということで、よかった。
でも、先生カテーテルを入れましょう」ってどういうこと?


ついに、1回目の入院です。午前中会社へ行って仕事して午後から入院しました。無理しないで家で風呂に入って来れば良かったよ〜!(この後予定以上入院する羽目になるとはね...)
☆デジカメを持ち込んで撮影しました。

窓の外を環七が通っていて、二重窓にも関わらず一晩中車の音がすごいです。
  そしてここは3人部屋です。たしか311号室だっけ?(忘れた・・・)


これは昼食。食事制限はありませんが量は少ないです。味は聞かないで下さい。結果的によい減量になりました。(泣)


【4/24(土)】

☆1回目の手術実施
9:00から手術でした。
生まれて初めて看護婦さんに浣腸された.....かなり刺されました(泣)
そして筋肉注射を打たれ、なんと寝台に乗せられて手術室へ向かいました。
手術室は地下一階にあり、いかにも手術室という構えでしたが中に入ると破砕機(というか湯船だな)がど〜んと設置してあってちょっとした食品工場です。
まずは麻酔です。麻酔は硬膜外麻酔(背骨と背骨の間に麻酔液を注入。そのために背中から針付きの管を打ち込む。最近は出産にも使うことがあるらしいですねぇ)なのですが、脂肪が邪魔して針が届かないためにすごい長い針を使ったので打ち込みが大変でした。先生が「失敗すると大変なことになるから絶対動くな!」と言っていて大勢の看護婦さんに押さえつけられました。背骨に針が刺さるとすごい痛いので看護婦さんに抱きつかれてもうれしいなんて余裕はありませんでした。そして・・・
「次はカテーテル入れるぞぉ〜!」
カテーテル
これは、砕いた石を体外に排出しやすくするために尿管を通して腎臓まで挿入するビニルチューブのことらしいが・・・
看護婦さんに、「どこから入れるの?」と質問したら「大切なところからです」・・・だとさ!
産婦人科の出産台みたいな物に乗せられ屈辱的な姿にされ、大切なところを先生につままれ・・・以下省略!!!
結局入らなかった。痛かったぁ。ち○こ血だらけで残尿感と痛みで切り取って欲しいほどでした。ち○こって麻酔効かないんだね。前から聞いていたけど、身をもって体験できてうれしかった・・わけないです(泣)
先生の「もうダメだ!このまま砕くからね。石を出すのは慣れてるって言ってたんだからいいでしょ?やっぱ、太った人はち○こが×××××だから入らないと思ってたんだ。」という台詞に「助かったぁ〜」と同時に「だったら最初からち○こいぢるなぁ〜!!」と思いました。
いよいよ破砕です。(破砕装置はこちらのページで紹介します)
パンツ一枚になりクレーン(の様な物)で吊されて破砕浴槽へ浸けられました。お湯(脱基してある水道水)の中で背中方向から衝撃波を打たれます。そのリズムは心臓の鼓動と同期させます。(90回/分程度になるのかな)
「パン」という音とともに背中に衝撃が飛んで、結構大きい音なのでビックリします。
衝撃波は電極のスパークで発生し水を伝搬媒体として石へ印可されます。人間の体の主成分がほとんど水なので人体に影響は無く、エネルギーは石だけが吸収し衝撃を受けるというわけです。(先生とオペレータの人が教えてくれた)但し、背中は衝撃波一発毎にバシバシと叩かれたように衝撃を受けますし、石がはじけた(割れた)瞬間は尿管を叩きますからこれはめちゃくちゃ痛いです。(だから麻酔をするのだが・・・)
衝撃波発射方向は先生がレントゲン映像で石の位置を確認しながらオペレータに指示を出し変えていきます。
衝撃波発射回数は石1個あたり大体3,000回(個人差有り)必要なので単純に計算すると約34分間の手術時間・・実際は色々あって、部屋を出て帰るまでに1.5時間程度です。
そして、この日の俺は、7,000回−3.5時間もかかりました。皆さんお疲れさまでした。
俺もお疲れ!背中も、尿管も、ち○こも、腕に巻いた血圧計もさすがに痛くて疲れました。
そして、俺の次以降の手術の方、遅くなりすみませんでした。


手術の後・・・おしっこするのが大変でした。血尿、ち○こ激痛、残尿感でさすがに参りました。



1回目の破砕手術のあと。
 1日あたり3本の点滴を打つのがかったるいです。
 しかも血管を見つけにくいため手中に針の痕や点滴が漏れた痕だらけです。
 筋肉注射(痛み止め)の後よく揉まない(自分で揉むので痛いからすぐやめてしまう)から肩もゴチゴチです。

【4/26(月)】
予定では今日退院です。でも、なぜか背中の麻酔用の管は抜いていない・・・
それと、術後初めて石が出ました。石といっても砂ぐらいの大きさです。
入院中はあんまり大きいのは出なかったねぇ。(一回目の術後レントゲン写真はこちらのページで紹介)
ところで、
先生から「もう一度手術させて」とのお言葉が・・・
「君に麻酔の針を刺すのは命がけの手術をするのと同じだから管を挿している今のうちにもう一度しよう。たぶんもう一度すればもう入院しなくて済むぐらい砕けるからさぁ。」 だから管を挿しっぱなしだったのか・・・会社に休暇延長の許可をもらい明日もう一度手術します。


【4/27(火)】
☆2回目の手術実施
今回は13:00から手術でした。
先生が「今日は思いっきり全部砕いてやる!」と意気込んでいたので今日の午後の手術は俺だけです。
浣腸はパスしてついでに朝、昼御飯抜きで手術スタート。なんと、手術室に向かう途中のエレベータの隙間に寝台のタイヤが落ちてしまい俺自身が降りて寝台を持ち上げるという「オチ」がありました。でも、今日はカテーテルも麻酔針も無いので少し気が楽です。
しかし、今日は回数が多いぞ・・・全然終わらない。頼むから先生、途中で中断して「全然割れない」ってわざわざ言いに来るのは止めてよ。ビクビクしちゃうよ。看護婦さんが緊張を和らげるために音楽をかけてくれた。ありがと。
開始から4時間半、ついに新記録の10,000回の衝撃波をたたき込まれて終了した。先生、オペレータさん、看護婦さんみんなが「よく頑張った」と激励してくれたが、いやいや、頑張ったのは皆さんの方ですよ。俺はクレーンに吊されてお湯に浸かっていただけです。痛かったけどね。お疲れさまでした。


【4/28(水)】
レントゲン撮影の結果、石はすべて細かくなっているのが確認できました。ついに4/30退院です。
石は相変わらずさらさらと砂となって出てきています。



n津留君(偏差値90)が仕事道具を持ってお見舞いに・・・
  この後彼は看護婦さんに写真撮影を強要して逃げられる。今日は祝日だから看護婦さんの人数は少ない。

【4/29(木)】
n津留君が持ってきたバナナがすごい量だったので看護婦さんにあげました。自分も夕食に頂いたら美味しかったです。(病院の食事は半分残した。そろそろ外の食べ物が恋しい)


お見舞いの数々・・・
 点滴は関係ありません。


【4/30(金)】
退院です。結局8日間かかりました。なんと最終日にも点滴が3本ありました。
さぁ、あとは通院でOKです。


《 尿測表です!(ふつうはこんなものUPしないのにね・・・) 》
 ★入院中ずっと(手術後より退院寸前まで)測量しました。おかげで家に帰ってからもビーカーへ出しそうになりました。
 ★下表の一日は、7:00から翌日の7:00までをさします。
 ★ちなみに石は「茶こし」でとります。
 ★尿測6.5日で約23リットルもおしっこをするとはね...

月日 時刻 量(ml) 1日計 状態 備考
4/24 13:45 250 250 石無し/血尿 1回目術後初
14:00 10 260 石無し/血尿
19:10 400 660 石無し/血尿
20:05 400 1,060 石無し/黄色
20:50 400 1.460 石無し/黄色
23:00 550 2,010 石無し/黄色
01:30 150 2,160 石無し/やや血尿
4/25 08:45 430 430 石無し/茶色
10:05 500 930 石無し/黄色
10:55 400 1,330 石無し/黄色
12:05 400 1,730 石無し/黄色
13:30 300 2,030 石無し/黄色
14:30 350 2,380 石無し/黄色
15:20 350 2,730 石無し/黄色
17:10 300 3,030 石無し/黄色
19:10 350 3,380 石無し/黄色
20:40 380 3,760 石無し/黄色
06:10 450 4,210 石無し/茶色 4l超えたよ
4/26 11:20 300 300 石無し/黄色
12:55 350 650 石無し/黄色
13:30 450 1,100 石有り/黄色 ついに石が
14:05 400 1,500 石有り/黄色
14:55 450 1,950 石有り/黄色
15:50 350 2,300 石有り/黄色
16:45 350 2,650 石有り/黄色
17:50 300 2,950 石有り/黄色
19:30 200 3,150 石有り/黄色
20:25 200 3,350 石無し/黄色
21:45 350 3,700 石有り/黄色
23:25 350 4,050 石無し/黄色
01:35 150 4,200 石無し/黄色
04:30 250 4,450 石無し/黄色 すごい量!
4/27 08:45 230 230 石無し/黄色
11:25 230 460 石無し/黄色濁り
14:25 150 610 石無し/黄色濁り
20:45 450 1,060 石有り/血尿 2回目術後初
21:35 400 1,460 石有り/茶色
22:30 400 1,860 石有り/茶色
23:55 380 2,240 石無し/茶色
00:50 330 2,570 石無し/黄色
02:00 450 3,020 石無し/黄色
05:15 450 3,470 石無し/黄色
4/28 08:25 230 230 石無し/茶色
10:15 400 630 石無し/黄色
12:15 450 1,080 石無し/黄色
14:30 300 1,380 石無し/黄色
17:50 300 1,680 石無し/黄色
19:20 300 1,980 石無し/黄色
20:05 300 2,280 石有り/黄色
22:15 450 2,730 石有り/黄色
06:20 380 3,110 石有り/茶色
4/29 09:10 200 200 石無し/黄色
10:30 450 650 石有り/黄色
11:30 380 1,030 石無し/黄色
12:30 250 1,280 石無し/黄色
13:30 250 1,530 石有り/黄色
14:20 370 1,900 石有り/黄色
15:10 280 2,180 石有り/黄色
15:40 250 2,430 石有り/黄色
17:50 350 2,780 石無し/黄色
19:30 350 3,130 石有り/黄色
20:15 200 3,330 石有り/黄色
22:00 320 3,650 石無し/黄色
23:30 350 4,000 石有り/黄色
06:50 470 4,470 石有り/黄色 最高量達成
4/30 10:15 400 400 石無し/茶色
11:15 350 750 石有り/茶色
11:55 350 1,100 石有り/黄色

【他のページ紹介】

☆退院後の破砕岩石排出大会'99 左のリンクからどうぞ
排出された数々の石の写真が出てきます・・・気持ち悪い

☆入院日誌2000「死ぬかと思ったよ」 左のリンクからどうぞ
結石の手術で思わぬ事に・・・俺って異常だな・・・結石破砕装置の写真も出てきます。


【反省】

もっと撮影すべきシーンがいっぱいあったが(たとえば結石採取場や手術室の模様など)自分の調子が悪いと手を抜いてしまいます。今後はちゃんとレポートできるように撮影してきます。

【謝辞】
先生をはじめとする病院関係の皆さん、わざわざ遠方よりお見舞いに来て下さった方々とお見舞いを下さった方々、そして我が両親には大変感謝しています。ありがとう御座いました。


私がお世話になった病院です。
地元(大田区)の総合病院では処置できない症状だったのを助けていただきました。

大和病院(やまとびょういん)

〒173-0001 東京都板橋区本町36-3 都営地下鉄三田線「板橋本町」駅構内に入り口有り
tel:03-3962-3341(代)


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