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【デイサービスセンターなごやか世田谷もの作り】

≪その1≫

日時:2011年2月1日(火)

なごやか世田谷

2011年1月より、一週間に一回デイサービスセンターなごやか世田谷で書道を教えさせて頂く事になりました。何名かは、書以外のものと言う事で、表具技術を利用した簡単な「もの作り」をさせて頂くことに致しました。その第一回目が「和綴じ本」でした。

デイサービスセンターなごやか世田谷は、要支援から要介護の色々な段階の方が通われている通所介護施設です。日々機能訓練や入浴、レクリエーションなどに取り組まれています。施設長の川口氏は楽しい場所にしようと意欲的に取り組まれている方で、介護士や看護師の皆様も優しい方々ばかりです。二級ヘルパーの講習を受けたときに別の施設で実習をした事があるのですが、上手く対応できずに終わった経験があります。その後ヘルパーの仕事に携わる機会がなかったので最初はやや不安な気持ちで伺いました。書道をなさるのは十数名。筆が持てる方だけになります。1時間弱のお稽古です。皆様とても楽しそうに書いて下さいます。昔なさっていた方もいらっしゃいます。何十年も筆を持つ機会がなかったとおっしゃる方もいらっしゃいます。車椅子で書かれたり、変形してしまった手で筆を持たれているお姿をみると、自由に動ける自分自身の不甲斐なさを反省する事頻りです。そしてこの日、三名の方が「和綴じ本」制作をされました。

材料は、A4コピー用紙5枚と表紙用に越前和紙の雲龍紙を用いました。穴を開けたり針を使ったりで怪我をされるといけないので、パンチで穴をあけてプラスチックの針で綴じて頂く事にしました。

材料

本来なら和紙で作る冊子もコピー用紙ですし、表紙も折って作るのを一枚のままにしました。綴じる糸も太い毛糸に致しました。

ご高齢の方達なので昔なさった事を思い出される方もいらっしゃいました。糸を綴じるのが良く分からない方もどうにか綴じる事ができました。簡単なものですが、完成した時の嬉しそうなお顔には私の方が嬉しくなります。

和綴じ本完成

反省点・・・次回はパンチの穴を小さなものにしようと思います。冊子としては良いのですが糸が揃いませんでした。後は毛糸は糊で貼るのが難しいので端の始末が上手くいかないので別のものに替えようと思います。時間があれば本来のやり方でも大丈夫だったかも知れません。又次回に考えます。

どうやら毎週の「もの作り」の課題作りが私の脳の活性化になりそうです。良い機会を与えて頂いた事に感謝です。有難うございます。

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