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【展覧会】 第1回風炉先屏風展
風炉先屏風展 会期:2007年9月24日(月)〜9月30日(日)
会場:画廊 楽
画家:浅野康則/ウチダヨシエ/笠松睦旦/酒井幸子/品川成明/白井洋子/三上俊樹/宮坂薫 (敬称略)

第1回風炉先屏風展

会場の画廊 楽は、JR関内駅の近くにある画廊です。近くには横浜市民ギャラリーがあります。今回の「第1回風炉先屏風展」は、画家の方々が絵画を風炉先屏風として発表するという試みでした。

風炉先屏風は、茶の湯で広間などに風炉を置くとき道具類の前に立てる小型の二曲屏風(二枚折)です。寸法は各流宗匠や好みによって多種多様なものがあります。地域の畳寸法(京間・中京間・江戸間)によって横幅が違います。基本とされる利休形(利休好み)は、白の鳥の子貼り黒色艶消し漆塗り(真塗り)の縁のもので、最も用いられています。高さは、二尺四寸-72.7cm、片幅三尺一寸-94cm(基本の京間)。宗旦好は、高さが一尺八寸 -54.5cm、片幅三尺一寸-94cm(基本の京間)。好みのものは、絵が描かれたり書を貼ったり箔を貼ったり、種々の加工を施したものがあります。夏用には、木の透かし彫りや葭貼りなどのものもあります。

会場01

茶の湯では風炉先屏風のほかには、仕切りとして用いられた利休屏風・勝手屏風あります。勝手屏風は、襖二枚を合わせたものが基本で、風炉先屏風と同様に地域の畳寸法によって異なります。利休屏風は勝手屏風の小型のようなもので、高さが5尺(150cm)くらいまでで、幅は高さの半分より短いくらいの大きさのものです。

屏風は、茶の湯ばかりでなく大和絵の屏風、金屏風、風俗画の屏風、枕屏風など様々なものが作られてきました。また強い和紙で作られた蝶番(ちょうばん)は、実用性と美くしさを兼ねた日本の誇れる工芸技術です。

展覧会などで、大きな六曲屏風や四曲屏風に描かれた絵画を鑑賞する事はとても楽しみですが、今回のように手軽な風炉先屏風でそれが実現できる事は嬉しい事です。風炉先屏風は、茶の湯はもとよりお部屋の間仕切りにしたり、お部屋の片隅を囲って異空間を作り出してみたり、インテリアとして楽しんだり、沢山の可能性を秘めているような気がします。

会場02

私達江戸表具を愛する会で屏風展を開く場合、どうしても"仕立てる"という方が主となってしまいます。今回は、絵画の展覧会なので鑑賞するにはとても良い展覧会だと思いました。

酒井幸子先生屏風

ごぶりんばあほおは、絵の師匠である酒井幸子先生の風炉先屏風を仕立てさせて頂きました。

第2回風炉先屏風展
第2回風炉先屏風展 会期:2008年9月22日(月)〜9月28日(日)
会場:画廊 楽
画家:浅野康則/ウチダヨシエ/大澤冬白樺/笠松睦旦/酒井幸子/品川成明/白井洋子/
   七里栄一/林奈保美/三上俊樹/宮坂薫 (敬称略) 

今回は出品されている画家の方が11名になりました。画家の方がイメージする風炉先屏風と言うのがなかなか面白いです。裏も凝っていたりします。額の小品などもあり、ちょっとお部屋に飾りたいも感じがします。

酒井幸子先生屏風

今回の酒井先生の屏風です。

第3回風炉先屏風展
第3回風炉先屏風展 会期:2009年9月21日(月)〜9月27日(日)
会場:画廊 楽
画家:浅野康則/ウチダヨシエ/大澤冬樺/笠松睦旦/酒井幸子/品川成明/白井洋子/
   七里栄一/林奈保美/三上俊樹/宮坂薫 (敬称略)

昨年と同じ11名の画家の方の風炉先屏風による展覧会でした。
さぼってばかりいる弟子で大変大変申し訳なく思っていますが、師匠(酒井先生)の絵はいつ見ても綺麗だなぁーと思います。勿論他の先生方の作品も素晴らしいものばかりです。キャンバス地の油絵を屏風仕立てにしたり、扇面状の作品を表裏に張りこんだものもあって、なかなかユニークです。色々な画風の屏風が並んでいてとても見応えがありました。是非続けて頂きたい展覧会です。

『無花果』を描かれた酒井先生の屏風です。今年もお手伝いさせて頂きました。

ご紹介‐酒井先生が書かれた、初心者のための水墨画の本です。どうぞ宜しくお願い致します。

すいすい水墨画―思い立ったらちょっと一筆

第4回風炉先屏風展
第4回風炉先屏風展 会期:2010年9月20日(月)〜9月26日(日)
会場:画廊 楽
画家:浅野康則/阿曽沼明/宇田川雅章(陶芸)/大澤冬樺/酒井幸子/品川成明/白井洋子/
   七里榮一/林奈保美/三上俊樹/宮坂薫 (敬称略)

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