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【展覧会】 木の声、草の声
木の声 草の声 会期:2007年1月19日(金)〜1月21日(日)
会場:ぎゃらりー2104
主催:なゝめの会 (秋山康子・岩崎睦美・松下和美・守屋恵智)

表装をなさってる秋山康子さんが参加されている手漉き和紙の展覧会に伺いました。

『手漉き和紙を始めて10年自然のやさしさ柔らかな手触りにメッセージを込めて』と副題にあるように10年間続けていらしたそうです。メンバーは各々にフラワーデザインやバスケタリーなどの作家の方々なので素材としての和紙に温かい眼差しを向けていらっしゃいます。

(原料を草木染で染めてから漉かれたものや、糸や反故紙などを漉き込んだ作品の一部)

10年前に埼玉県の小川町で手漉き和紙の後継者を集う講習会があり三十名ほどが参加されたそうです。その時出会った主婦七名で結成されたのが「なゝめの会 」で、七名の女性、ちょっと物事を斜めから見るというニュアンスも込めて命名との事。現在は四名になったそうです。「年齢的に小川町の和紙の後継者として貢献できないので趣味なんですよ」とおっしゃっていますが、小川の和紙の魅力が伝わって来る素晴らしい作品ばかりでした。

手漉き和紙の原料は、日本楮を使っていらっしゃるそうです。楮が手漉き和紙になっていく過程で変化していく様子をバスケタリー作家の方がオブジェにされていました。楮の一生が編み込まれたようでなかなか面白かったです。

和紙の灯り、屏風などもあり試行錯誤を重ねた凝った作品に仕上がっていました。趣味ならではの醍醐味でしょうか。写真を写せなかったのが残念。
どの作品も和紙の手法を用いた新しい造詣作品のようでした。

販売もしていたので何枚か購入しました。屏風?掛け軸?良く考えてから使いたいと思います。

(左から、チリ入り日本楮紙・タイ楮をレースのように漉いたもの・桜染め・ラック染めに紙縒りを蝶結びにしたものを漉き込んだもの)


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