10・3全争議団闘争勝利決起集会を開催!
 全争議団闘争勝利を目指して今年も恒例の総決起集会が豊島区民センターで開催された。
 司会進行は連帯・大道測量当該が前半を担い、後半は新加盟の三合労・東海技研当該によって進められた。集会は新争議団ジャレコ、東海技研の紹介で始まり、ジャレコの当該が2つの闘争が共に第2次争議であることを紹介しつつ決意を表明。連帯挨拶へと進行した。
 破防法・絶対法に反対する共同行動から共謀罪永久廃案を勝ち取る提起が、一坪反戦地主会からは辺野古沖での基地建設のための調査をめぐる阻止行動が報告された。
 宮下公園の「ナイキ化」計画の報告と阻止に向けた提起を行った渋谷のじれんのあいさつに続き、日の丸・君が代の強制に反対する教育労働者から10・25「学校に自由を」集会への参加呼びかけが行われた。連帯挨拶の最後に九州から参加した福岡合同・ファビルス闘争当該から闘争の報告と力強い連帯挨拶が行われた。職場報告は、全学研労組、連帯労組・武蔵学園が行い、明大生協労組からは、10・2中労委審問「宣誓」粉砕の報告がなされた。
 次いで争団連事務局からの基調提起。この1年間の争議団闘争の状況、重要局面争議、統一行動、共闘課題への取り組み、全争議の勝利へ向けた方針などが提起された。
基調報告掲載の各争議団紹介は以下のとおり。
○アール闘争
二月、会社は「雇用契約不存在確認訴訟」、「損害賠償請求訴訟」を起こしてきた。都労委からは極めて不当な命令が出た。 南部統一行動、南部集中闘争を仲間と共に闘いぬき、申し入れも行った。裁判・中労委・現場を貫いて闘うぞ!
○旭ダイヤ闘争
損賠攻防を日常的な赤坂見附駅頭情宣や玉川工場情宣で凌ぎ、昨年に引き続き六月末に中部集中行動として旭ダイヤ本社を包囲する赤坂昼デモを約六〇名の結集で貫徹。社長や専務、原職場の茨城闘争を新たに取り組みながら、争議解決に向け、経営に肉薄。
○加部建材闘争
 九九年三月一五日(有)加部建材、(株)三井道路と結託し当該をでっち上げ解雇。解雇撤回闘争に対して刑事(有罪)、民事(労働者性を否定)弾圧。対抗して労働委員会闘争。労働委員会は持ち込み運転手は労働者と判断。しかし加部は弁護士任せ、三井は関係ないと。所属する建交労は謝罪による解決の強要、闘争放棄。〇八年七月加部建材、三井から契約を解除される。
○機械工業新聞闘争
 酒井社長・会社幹部等一二名は謝罪、居直る酒井一族―有馬、杉山への追撃戦を展開している。大分・安心院に逃亡した杉山へは、〇五年二月以降一七波の現地行動を闘い、七月二一日には「大分・安心院デモ」を東京―九州七一名の結集で貫徹した。全面勝利へ闘うぞ。
〇教育社闘争 
社長高森圭介による組合つぶしに抗する闘いとして始まる。七億円超の未払い賃金を出しながらも分社化による逃亡を図る高森に対する責任追及の闘いは、三七年目に入り組合員全員が定年の歳を越えても終わることはない。高森直接追及行動の成功も幾度となく勝ちとる。
○ケミカルプリント闘争                   
 間接強制決定に抗して社前、役員自宅、ユーザー社前での闘いを堅持して闘争中。今年四月、八九年二名解雇と九一年刑事弾圧の張本人である取締役・瀬戸洋が死亡。会長・瀬戸豊子や青梅署導入を繰り返す社長・高橋に、さらなる闘いを積み上げて「解決の決断」へと追い込んでいく。○三信自動車闘争
 昨年取り組めなかった元日自宅団交要求行動を取り組み、月例の社前行動とともに隔月で自宅行動に取り組んできたが、居直り続け、刑弾で争議潰しを画策している状況をうち破れない。六月販売部門を切り離した店舗SAN LINEを開設。ここへの取り組みが課題。
○柴田法律事務所解雇撤回闘争
違法提携業務・横領流用事件発覚業務停止・個人破産・弁護士資格永久剥奪・免責不許可となりながら居直る柴田追撃へ、本年四月には四日間闘争、五月には五日間連続の約全日にわたる自宅闘争を敢行。七月には、柴田の逃げ込み先、大塚のすみれ法律事務所に登場。最終攻防へ!
○品川臨職闘争
 闘いは三三年目。浜野新区長体制も整い、「区長―副区長―管理職共同責任で争議を解決しろ」の方針のもと闘いを押し進めている。当局の現状の争議への捉え方は中労委命令に基づいての団交拒否である。逆に私たちは「解雇の根拠を覆し、団交応諾命令を認定した中労委命令を履行しろ!」である。浜野体制あと二年。まさに正念場である。
○ス労自主闘争
八君不当解雇撤回闘争基軸に反弾圧・反差別=反合=反戦=二組解体闘争貫徹!事務技能職賃下げ差別粉砕!名古屋油槽所六人死亡火災事故責任追及! 中労委二七、東京・大阪各二、愛知・神奈川各一、東京地裁二計三五件。七四年二組デッチ上げから三五年目、七六年、八二年、八四年不当解雇から三三〜二七〜二五年目の闘いへ!○駿台闘争
現在アンケートが、業務評価になるのか、厚労省告示三五七をもとに追及している。この告示には、更新できる場合を具体的に書いてあるが、アンケートは、どう見てもその中に該当する項目が、見当たらないのである。
○大道測量闘争
 最高裁決定(都労委命令確定)にも従わず、逃げるようにして社長を辞めた藤後は、ちゃっかり他社の取締役に就任していた。その逃亡先である大同環境株式会社社前において、集中的に闘いを展開している。大同環境・金子代表の敵対、権力の介入をはね除けて、藤後への直接追及を重ね、争議解決の決断を迫るべく全力で闘い抜いている。
○中大生協闘争
 生協のパート差別に異議を唱え始まった闘いは今年で八年目に突入。生協・大学による争議潰し=刑事・民事弾圧を跳ね返すべく大学正門前情宣、大学包囲デモ、理事長自宅闘争等、現場を堅持した闘いを展開。さらに現場を強化して生協に争議解決を迫っていきたい。
○藤商会闘争
〇八年四月の団交で会社は、通勤可能な職場を提示してきたが、継続雇用の保障がなく、賃金も切り下げられ、法定労働時間を越えるなど、原職の労働条件とは隔たりがある。原職相当職への復帰は、争議解決要求の一つである。全ての要求を勝ち取るまで闘いは続く。○ふじせ闘争
学研の下請労組潰しの倒産・解雇攻撃を許さず、社前・株主総会・イベント・社長宅等の闘いを展開。学研は大幅赤字・2次の希望退職募集・新本社売却など満身創痍で8月五反田へ移転してきた。旧村上ファンドに揺さぶられ混迷の学研。迎え撃ち争議解決を迫る闘いへ。
○三河島闘争
山本博康代表の居直り逃亡が続いている。住民票まで移した福島の逃亡拠点作りは暗礁に乗り上げ、肝心の清掃業務も激減するなどいよいよ追い詰められた山本代表だが、いまだ無用な逃亡を続けている。山本代表追撃戦を強化し、争議全面勝利を勝ち取りたい。
○明大生協闘争
昨年一二月一二日、「安寧秩序」「緊急避難」との都労委不当命令を受けたが、二〇日には中部集中行動で反撃。二月の全国統一入試に対する仙台・東京・大阪・福岡での全国の仲間の支援による情宣行動。三月一〇日には全国結集行動として都労委命令を糾弾する都労委申し入れ行動と大学前抗議集会を九〇名の大結集で闘い抜いた。中労委には大学の使用者性を明らかにする新事実を申し立てた。
○ベッツ闘争
労災を認めず、労働者を使い捨て解雇して居直り続ける加藤院長に対し、団交・院前で争議の解決を迫った。今春の労争連統一行動では、自宅包囲デモを闘い、逃げ続ける加藤院長に対して怒りの声をぶつけた。さらに現場闘争を強化して争議の解決を迫っていく。
○山田書院闘争
七三年以来の合理化・組合つぶしとの攻防。山田一族は暴力団導入、刑事弾圧、一〇名解雇、計画倒産を強行し(株)集美堂を設立。暴力的先兵の全面謝罪をかちとり攻勢の闘いへ。危機を深めた一族は集美堂の瓦解から自宅売却・逃亡・再逃亡へと追い込まれている。追撃・包囲戦強化し総決着団交実現へ。
○ライフエイド闘争
障害者の入退院を機に、一人だけ介助ローテーションから排除された介助者が、復職を求めて闘っている。経営は経営法曹の弁護士に丸投げし団交拒否、金銭解決、裁判提訴と排除の構えを変えず、組合は裁判闘争と共に理事自宅、社前闘争を続ける。
○論創社闘争
二〇〇七年七月都労委より勝利命令が出たが、会社は中労委へ再審査申立て。〇六年四月会社提起の街宣禁止・雇用関係不存在確認裁判も継続中。〇八年七月二六日には居直りを続ける森下社長に対し、抗議の自宅包囲デモを行った。
○東海技研闘争
〇四年地労委の不当労働行為の認定を受け、労組完全勝利で、同年一一月三日から職場復帰した第一次争議。昨年九月、松戸支店への配転命令が出され、協定書違反のこの命令について団交継続中の今年二月末、一次争議の時のように支店閉鎖・解雇を強行した。  遠方の名古屋の本社・社長自宅で現場闘争を続け、闘争勝利を目指している

事務局を補強するために連帯労組・ライフエイドの事務局入りが紹介された。集会終盤、10・23争団連続一行動を闘う、ふじせ、アール、大道測量からの結集の呼びかけと決意表明を受け、総決起集会の成功を全員の拍手で確認し、最後に力強いシュプレヒコールで締めくくった。

     10・3全争議団闘争勝利総決起集会                    10・23学研社前闘争

10・23争団連統一行動、3現場貫き成功をかち取る!
争議団連絡会議は秋季の統一行動として、10月23日、重要局面にあるふじせ闘争・アール闘争・大道測量闘争の3争議現場を貫く闘いを展開した。それぞれ80名を越える結集で集会・団交要求・デモ等を打ち抜き、大きな成功を収めた。
学研社前闘争
 統一行動の最初の現場は五反田駅から5分の学研本社前でのふじせ闘争。
 早朝7時30分から学研社前に登場(当該・支援共はその10分前から設営に入った)。社屋は今年8月に大田区から移転してきたばかりの24階建ての新本社ビルだ。ガードマン2人が慌てて中に入り、12人に増員されて玄関前に出て来る。
 集まった仲間は、三手に別れてビラ配布・情宣を行いながら、社長・役員の出社を待つ。通報を受けたのか、大崎署の公安2名が玄関に来ている。しかし、いつもだと社長の乗った車が到着している8時を回っても、動きはない。本庁公安2課の私服も姿を現した。出勤する学研労働者、地域の労働者の通行量が増して来る。だが、学研の役員たちは、社前を圧倒的に埋め尽くした労働者の抗議・団交要求の構えを前に一人も出社して来ない。9月16日の社前行動の時には、遮蔽幕を張った社長車を待機場所から3往復半させて、社長・役員を数人ずつ地下駐車場までピストン輸送した会社側だったが、そんな手段も諦めたようだ(取材にきた新聞社にも当該が状況を説明した)。
 当該がマイク情宣を開始。ビラは午前9時の始業時刻近くには用意した500枚がほぼ完配となる。地域の労働者の受け取りもよく、足りなくなってしまった。
 9時を回ったところで、社屋正面に座り込んでふじせ支援共の司会で集会開始。当該労組から、移転間際に新本社ビル・土地を売却してリースで使用となった学研の窮状や、経営陣最後の無責任延命策として10日前に発表された09年秋の持ち株会社移行方針などへの批判と、非正規雇用労働者へも情宣・呼びかけを行った10・16社前闘争等を含めて、ふじせ闘争が学研経営の逃げ切りを許さない局面に入っている現状を報告。連帯挨拶を全学研労組、同じ五反田で争議中のブリタニカ分会、保安処分攻撃と闘う予防拘禁法を許すなネットワーク、間接強制を打ち破り11・15三多摩統一行動を控えている三合労ケミカルプリント分会から受けた。決意表明を集中闘争で取り組む出労交からマガジンハウスの解雇と闘う坂本さん、最後にふじせ闘争支援共闘会議が決意表明、アール闘争当該から次の現場への結集呼びかけを受けた。集まった45団体85名はシュプレヒコールを社屋に向かって叩きつけた。
アール社前闘争
 アール闘争にとって初めての争団連続一行動は、10月半ばだというのにちょっと暑いくらいだ。打ち合わせのあと、支える会の情宣が始まり、ビラまき開始。さすがに86名の結集はすごい迫力だ。赤坂ツインタワー前を赤放と赤いゼッケンが埋めている。めずらしい光景に道行く人が写メールを撮る。
 本館めがけて勢いよくシュプレをぶつけたあと、代表団6名で申し入れへ向かう。入り口のガードマンが黙認しているので簡単に入館。中からちょっとあわててガードマンが出てくるがrゼッケンはずしてください」としか言わず、止めはしない。16階まで一気に上がり、オフィスへ入る。アールのオフィスは無人受付に電話がおいてある。そこから永井社長に電話。電話口には別の女性社員が出る。「南部労組ですが、永井さんいますか」と聞くと、ちょっとあわてた声で「少々お待ちください」と電話を切る。前回同様、またも10分ほど待つが誰も出てこない。再度電話をすると「責任者はいない。郵送してくれ」の一点張りで電話を切られる。再度電話をし、「託していく」と伝えると、怒った声でr郵送してと申し上げたはずです!」と言い、またもー方的に電話を切られた。
 階下に下りて、待っている仲間の元へ。一連の報告をしてから申し入れ書を読み上げ、シュプレで抗議。そして南部労組司会のもと、社前集会が始まった。当該からの基調のあと、仲間たちから力強い連帯挨拶が続く。破防法・組対法反対共同行動、明大生協労組、そして連帯に新規加盟した成増厚生病院労組、この日大挙して結集してくれた渋谷のじれん。そのあと、南部交流会を代表してス労自主よりアツい決意表明がおこなわれ、次の現場となる大道測量闘争の決意表明に集会も引き締まる。この日3度目となるシュプレでアール闘争の初めての争国連統一行動は終わった。権力にも介入させず、仲間とともに大成功を勝ち取った。
 永井社長は「争議になろうが会社がつぶれようが構わない!」と豪語していた勢いはどこへいったのか、またも隠れているしかできなかった。

            アール社前                                大同環境包囲デモ

大道測量・大同環境包囲デモ

 いまにも雨の降りそうな天候であったが、デモ前の結集は、上野公園内不忍池のほとりという最高の立地であった。当該からの基調報告に続き、労働法連絡会、戦争に反対する中野共同行動から連帯発言を頂いた。前者は、派遣法などについて、後者は辺野古新基地建設反対の署名要請などが、熱くアピールされた。決意表明は、西部共闘として連帯・ジャレコ、そして支援共からそれぞれ行った。駆け足で各発言を行ってから簡単にシュプレを挙げ、デモ出発地点へ移動。諸般の事情により、集合地点から出発地点までは少し離れていて、公園の中を何分か歩かなければならなかったが、不忍池を横に眺めながら気持ちよく歩いてもらえたと思う。
 シュプレヒコールで気合を入れ、デモに出発。最初の区画は随分と細い通りだったが、繁華街らしく人通りもそれなりに多い。もの珍しさも手伝って、注目度は高かったと思う。そして程なく、春日通りに出た。これは大きな通りなので、人通りも多いし、立ち並ぶ店もにぎやかである。中央通を突っ切って山手線にぶつかり、御徒町駅をかすめてもう1度中央通りに向かう。駅のまん前を通ったときは、多くの人が注目していた。中央通を再び突っ切ったらすぐ小学校があり、そのかどを曲がって路地に入ったら、大同環境はもうすぐだ。実はその少し前から雨が降り出していたのだが、皆さん気合が入っているので、そんなことは全く気にならない様子だ。大同環境社前では、雨も忘れて怒りの声をぶつけた。会社のシャッターは閉まっていて、おそらく藤後らは不在だったのだろうが、悔しがる藤後の顔が眼に浮かぶようである。
 路地を抜けるとすぐ、明大の理事長が会長を務める会社「ナガホリ」に向け、明大生協闘争勝利に向けたシュプ
レを挙げる。最後は、また不忍池に戻り、争団連の仲間からまとめの発言を受け、シュプレで締め括った。平日午後
のデモという条件にもかかわらず、84名もの仲間に結集して頂き、本当に有難うございました。今後も、このデモ
の成功を挺子として、闘争勝利に向け邁進していきます。