10・5全争議団闘争勝利総決起集会を開催!
 「戦争・治安国家化をうち破れ!争議連続勝利のうねりをかち取ろう!」というスローガンの下、争団連主催の総決起集会が豊島区民センターで開催されました。
 中部労組論創社、三多摩合同労組ケミカルプリント分会が司会を務め、最初に勝利報告として、今春、画期的な勝利を収めた全逓4・28連絡会、ジャパマーハイツ労組からの報告が行われました。20年を越える闘争の中で、全逓本部の闘争切り捨てや「背景資本」の法的責任追及の道が閉ざされている中で、現場実力闘争で勝利をかち取ったことの意義をあらためて確認しました。また復帰した職場の状況も報告され、争議勝利の実感を共にかみしめることができました。
 続いて、連帯挨拶に移り、組対法共同行動から「共謀罪」国会決戦における廃案に向けた闘いへの提起、予防拘禁法を許すな!ネットからは差別と拘禁の「医療観察法」を廃止する闘いについて、沖縄反戦地主会関東ブロックからは沖縄戦での集団自決への日本軍の関与を教科書から削除する検定に対する島ぐるみの抗議、普天間基地移設に対する闘いの報告と支援が訴えられました。立川自衛隊監視テント村からは、反戦ビラ弾圧の最高裁決定を待つ状況と署名・上申書への取り組みが報告されました。
 全国の争議団の仲間の中から、関西単一労組から阪大での「60歳定年」解雇との闘い、続いて、対都行動を闘う野宿労働者実行委員会を代表して渋谷のじれんから野宿労働者の排除との闘い、職場からの緊急アピールとして東京都弘済会労組から大量解雇攻撃との攻防、合同労組を代表して連帯ナトレーザの指名解雇攻撃をはね返したこと、の各報告がそれぞれ行われました。また、日の丸・君が代の強制と闘う「被処分者の会」から石原都政の悪質な教育現場への攻撃と来春にも予想される解雇処分との攻防の報告・支援要請が行われました。連帯挨拶の最後に、労働法連絡会から労働契約法制定への予断許さぬ国会動向報告と反対運動が呼びかけられました。
 今年度の新加盟争議団の紹介では、南部労組アールの闘い、三多摩合同労組ベッツの当該から、共に過重労働で倒れたことへの経営の責任居直りと解雇に対して闘っていく決意の表明が新人らしい新鮮な雰囲気をもって行われ大きな拍手がわき起こりました。
 続いて、基調報告がこの秋から新事務局メンバーとなった山田書院労組から提起され、中大弾圧に見られる治安弾圧・争議解体攻撃の激化に抗して闘う争団連の闘いの経過と現状を報告、4・28、ジャパマーの勝利を受け継ぎ闘う方向性についての提起が行われました。その後、新事務局としてス労自主が紹介されました。事務局の中で最年長ということになります。
 最後に10・25統一行動の当該である中大生協、論創社の仲間から決意表明と結集呼びかけが行われました。司会のシュプレヒコールで集会を終えました。参加者は69名とこれまでで最小となりました。二つの争議に勝利してから最初の争団連の総決起集会、準備不足や諸般の事情も重なったとは言え、この内容の濃い充実した集会をもっと多くの仲間と共に持てなかったことが少し惜しまれます。

10・25争団連統一行動
  中央大学正門前ー論創社社前を貫き展開!

 10月25日、争議団連絡会議の統一行動が、中大多摩キャンパス正門と論創社社前を貫いて展開されました。
 第一現場の行動は、刑事弾圧や「仮処分・間接強制」攻撃などの民事弾圧で争議を潰そうとする中大生協・中央大学に対し、弾圧では争議は潰れないことを示す行動として、先の7・16三多摩労争連統一行動に続き、今回、労争連集中闘争としても取り組まれました。多摩キャンパスはモノレールの「中央大学・明星大学」で下車、丘陵をくぐるトンネルを通り抜けて正門前に到着。大学総務部の海老沢副部長や警備員が立ち並ぶ中、抗議のシュプレヒコールを叩きつけ、情宣を開始しました。そして、当該から弾圧・争議非合法化攻撃に屈することなく闘う決意表明があり、続いて共謀罪制定攻撃と闘っている共同行動、連帯労組ナトレーザ、教育社労組からの連帯発言を受け、中大生協闘争を支える会が決意表明、次の現場の論創社の仲間が発言を行って、最後にシュプレヒコールを再度キャンパスに轟かせ行動を締めくくりました。
 行動の途中、大学警備員は6名に増え、ビデオ撮影を始めました。また、大学構内には私服警官と思われる者が4名いました。海老沢と私服警官が、正門横の警備員が常駐している建物の中で何やら話をしていましたが、大学当局も警察権力も監視するのみでした。大学当局・権力の介入を許さず闘いを貫徹しました。結集は、35団体50名でした。仮処分・間接強制決定下での闘いに結集した皆さんに感謝します。
 第2現場は、神保町の論創社の社前です。この闘いにも、中部地区労働者交流会、出版関連労組交流会議が集中闘争として取り組みました。15時に会社前に結集し、始めの30分は、論創社の入っているビルの二階において、団体交渉の申し入れを行いました。事前に情報を得ていたのか、社長のとっさの判断か、会社の扉には鍵がかかっていました。申し入れに対応しない会社に対して抗議し、争団連、出労交、中部交流会の代表がそれぞれ社内へ向けて発言を行いました。
 社内からは従業員らしき人物が形態電話で写真を撮るなどの反応が見られたため、ビル内、外の路地に結集した労働者が一体となって抗議のシュプレヒコールを上げました。当該から申入書の読み上げも行われました。
 次に、会社前で集会を行いました。このとき、警視庁公安と神田署が参加者たちに接近してきたため、抗議のシュプレヒコールを浴びせて介入を阻止しました。
 集会では、当該の報告と決意表明に続き、出労交から廣川書店労組、銀座デモを控えた労働法連絡会、中部交流会から弘済会労組、そして第一現場の中大生協の仲間から連帯挨拶を受けました。最後に主催の争団連がまとめの挨拶をして、当該の音頭でシュプレヒコールを上げ行動を終えました。62名の結集で、東京都労働委員会の命令を履行せずに居直っている論創社経営=森下社長に力強い抗議の声を上げることができました。