「分断社会と横行する差別・ヘイトにどう対抗するか」

自ら起ち、共に結ぶ民衆運動の未来像を!反弾圧闘争深化を!

−狭山闘争60年、全国水平社創設101年 部落解放闘争の現在に即して考える−
                            南部地区労働者交流会学習会        講師=吉田勉さん(東日本部落解放研究所副理事長) 
            「差別論と部落解放運動の現在地」


発言=山本志都弁護士 「被差別部落地名リスト出版差し止め訴訟を闘って」 

 日本では、国家が改憲・戦争・治安管理へ突進し、一方これに抗すべき現場の日常にあっては、SNS等メディアや街頭でのヘイトや差別的な言動が分断社会に蔓延している深刻な状況が生まれています。
 在日韓国・朝鮮人・外国人労働者、障害者、性的少数者・女性、学歴、雇用形態等々、差別と不平等が構造化し、差別されているマイノリティにあっても別の面では差別するマジョリティの側におかれているなど交錯した状況の中に私たちはいます。根強く長い歴史を持つ部落差別に対する解放闘争もこうした脈落の中で自らを相対化・総体化し、新たな可能性をさぐっていくことが、東日本部落解放研究所が主導してきた「差別論研究会」参加の解放同盟メンバーの方からも表明されています。
 多様な差別の課題領域で活動や研究している皆さんの会での熱い討論は重要な提起満載です。
 今回、この討論の中心的呼びかけ人である吉田勉さんを講師に招き、表題の講演・提起を受けていきます。吉田さんは、『穢れと差別の列島史』という著作を執筆中で、穢れと差別の発生について古代から近世の初めまでについて論じ、近代における差別を見通す視点を提示する予定とのことです。また、部落解放運動を若い世代に継承する活動も行っており、これは私たちにも共通の課題であり、時間が許せばその報告もお聞きしたいと考えています。
 また、被差別部落地名リスト出版差し止め訴訟を担当された山本志都弁護士にも報告に加え、質疑・応答に参加いただき討論を深めていきたいと考えています。
 労働争議や刑事弾圧との闘いで「一切の差別・分断を突破して」としてきた私たちもこの言葉だけに止まることなく、現代の差別の総体的な把握(国家の権力作用、人々の交わりの在り様など)と、分断を超えていく関係をどう形成していくのかが、「連帯」・「共闘」の中身として大切な点だろうと思っています。
 諸課題で奮闘されている仲間をはじめ、皆さんと共に考えていきます。ご参加を!
               9月19日(火)18:30〜南部労政会館 
           第4集会室
(JR大崎駅南改札口出て左へ)

             主催:南部地区労働者交流会 品川区西五反田2-11-15-501  03(3490)0372