9・3南部反弾圧学習会
〜経営法曹の戦略に切り込む〜

 
9月3日、品川中小企業センターで、南部交流会主催の学習会を26名の参加で開催しました.
講師は南部労組アールやス労自主の弁護団でもある山本志都弁護士。ていねいなレジュメで「経営法曹」の出自から、労働裁判・団交・民事弾圧に示される彼らの姿勢、そして、「労働契約法」「労働審判制」や「司法改革」の中で、労働者の側の反撃の方向性はどのようなものなのか等々、提起されました。例えば8月下旬発行の「労政時報では「合同労組とはどう交渉すればよいか」との特集記事を紹介し、「実務対応編」として、社長出席問題、団交場所、社外施設使用料(折半)、勤務時間内団交、録音問題、回答の仕方、要求の拒否、「人事担当者の心構え」など、「労使紛争が労働者の団結で解決されること」への徹底した忌避をもくろむ経営法曹(会員弁護士は490名だが、渉外事務所や社内弁護士など新たな層が大挙生まれてきている)の手法を明らかにしました。
 また、現場・法廷等で経営法曹と対峠している仲間からの報告として、ユニオン東京合同(ブリタニカ、育成会)、南部ユニオン(晒谷学院、日税不動産)、明大生協労組(論創社の報告含む)、アール支える会のそれぞれから、会社側の交渉姿勢、間接強制や損賠攻撃の実態と反撃の報告がなされ、さらに質疑討論の中で、南部労組スワローチエーン(弁護士の介入と解雇の強行)の報告なども行なわれ、充実した学習会となりました。
 学習会の熱気の中で、連帯挨拶も、共謀罪反対署名運動の仲間、争団連、労働法連絡会、渋谷のじれんの4団体からも熱のこもった発言をいただきました。最後に、品川臨職共闘の当該から9・12全都反弾圧集会・デモと9・30品川臨職闘争(南部集中闘争)への結集を訴えて、シュプレヒコールで締めました。大井町駅前の酒場での打ち上げにも、山本弁護士をはじめ17名が参加し、交流を深めました。
 標題タイトルを切り口にして、地域の各闘いの現状を共有しながら、権力や資本の攻撃には共に反撃していく構えの大切さを実感させる学習会となりました。