東京南部地域から(05年12月20日)
9・2南部反弾圧学習会開催、
南部集中闘争=9・30品川臨職30周年闘争!
11・22地域の仲間の課題を共有、
12・9イデー団交決裂!
鈴木さん対大田区行政訴訟を開始!
南部集中闘争=06・2・3ふじせ闘争・学研糾弾 五反田デモへの結集を!

<9・2南部反弾圧学習会>
「こんな時代だからこそ職場に労働者の権利を」 を開催!
 リストラ・解雇、賃下げ、長時間残業等の労働強化、成果給導入などの競争強化、多様な雇用形態拡大等で職場の人間関係も解体・希薄化されるなど、いま労働現場はかつてない過酷な状態に置かれています。そして、労働法制の相次ぐ改悪も加わって、長い闘いの歴史の中でかち取ってきた労働者の権利が、根こそぎ奪い取られようとしています。
 こんな時代だからこそ、労働者の権利を職場にうち立てていくことをいかに実現していくのか、につき南部の秋季の学習会のテーマに据えて9月2日に大崎第一区民集会所で集まりを持ちました。南部労組の新しいメンバーを迎えて、労働者の権利の成り立ちにつき改めて共に考えることも念頭に置いた企画でした。
 最初に、連帯挨拶を、渋谷のじれん、日本ブリタニカの仲間から受け、続いて職場報告として全関労東急分会、全逓芝の仲間、南部労組からはテック工業、イデー、森合さんから発言が行われました。南部交流会からは、メインの報告として、労働者の権利と労働運動の歴史との関連、戦後憲法と労働法体系、労基法、労働組合、法的権利と労働者の置かれている実態、労働法制改悪の経過と狙い、権利剥奪攻撃の背景、いかに職場に労働者の権利をうち立てるか、等につきレジュメと共に提起がされました。この後、報告された職場の実情等につき質疑・応答がされて、全体として有意義な共有化の場が持てました。
 最後に南部集中闘争=9・30品川臨職30周年集会・デモと9・14反弾圧闘争への呼びかけ、行動提起が行われ、シュプレヒコールで集会をしめくくりました。
9月16日に行われた第30回の9・14反弾圧闘争は、京橋プラザ区民館での集会で「共謀罪の制定を許さず戦争と治安管理国家を阻止する決議」「労働契約法制の制定に反対する決議」の二つを確認するなどし、銀座を通り日比谷公園までのデモを約160名の結集で打ち抜きました。
<9・30南部集中闘争=品川臨職区庁舎前集会・デモ>
 9月30日、75年の品川区による臨時職員不当解雇から始まった闘いは、当局の話し合い打ちきり、刑事弾圧、職制による暴力排除等をはね返し、03年11月の地労委命令、今年3月の中労委結審を経て品川区に争議解決を決断させる大きなヤマ場に入っています。この日の区長宅包囲デモは南部地区や全都から約90名が結集して打ち抜かれました。                    

<地域の仲間を招いて、課題を共有>

 南部交流会は、争議・職場闘争の深化・共有化に向けて、職場の仲間との学習を行なうこと開始し、その第一弾として、11月22日全学研労組の仲間から報告を受けました。以下、主な内容です。文責、南部交流会。
 今年度の売上高が728億円と98年度(1043億円)の70%にまで減少し、今年度9月中間決算が82億円の赤字になった学研は、経営の建て直しと称して、労働時間制の改悪を11月、組合に提案してきた。
会社提案の内容は、@裁量労働制・みなし労働制・フレックスタイム制を導入し、A新時間外労働手当・休日出勤手当改定を06年1月から新手当をスタートさせ、新たな労働時間制の試行を開始したいというのものだ。
学研の労働時間は、1970年に24時間フリーの8時間労働、月40時間相当の残業代(みなし残業とした固定額)を支給する。が導入された。
しかし当時、残業代を固定額にしたため、賃上げによる基本給の増額とともに月50時間相当のみなし残業代が、今日には20時間相当に目減りしてきたが、学研はそのまま据え置いてきた。その一方で、残業時間と残業手当の計算根拠があいまいであること、また、過重残業代の支払い方法が不適切なため、労働基準監督署からも改善するよう指導がなされていた。
 そもそも、このようなみなし残業代は、学研が出版業界の悪しき慣習となっている深夜におよぶ編集業務など、始業・終業時間があいまいになっていることを前提に、残業代支給総額の削減を狙ったものである。
学研は、従業員が社屋にいる時間を補足し、残業代を管理するために、03年からIDカードを導入しているが、目的通りに機能していないのが実情だ。
 行政からの指導で、あいまいな労働実態を改善したかのように取り繕っても、労働条件の改悪であり、全学研労組は、今回の会社提案の問題点を職場に知らしめていく。
<イデー団交決裂!未払い賃金4千万円で労基署申告
イデーRも業務上疾病で休業中の労働者に出社命令!>

 
今年1月、放漫無責任経営のつけを回しての整理解雇の動きが出てきた家具デザイン販売会社イデーで南部労組に加入した20歳代の若い仲間たちは、会社の長時間残業費未払いや希望退職募集(整理解雇は阻止)をめぐって団体交渉を重ねてきました。並行して、過重労働で業務上の疾病になって休業補償を行わせてきたKさんが組合に参加したことを嫌った会社が、「合理的な治癒期間を経過したのではないか」などと言って診断書の提出を要求してきたことに対し抗議し、団交で追及して「適切な表現を欠いていた」ことを認めさせ、復職環境整備への交渉継続を約束させてきました。
 しかし、イデーの未払い賃金をめぐる団交は12月9日に決裂となり、12月13日、組合は品川労基署にイデー組合員11人分の03年1月〜05年3月までの計四千万円を越える未払い賃金につき申告を行ないました。他方、イデーRでは、Kさんの将来の復帰に備え、休業補償が6割しか支給されていないことを追及してきました。追いつめられた会社は、団交の途中で突然、Kさんに対する1月6日出社の就労命令書を読み上げました。根拠を追及すると「団交に出てきている様子を見て復職可能と判断した」などと応答。不誠実団交であり、かつ組合員への報復的な不利益扱いです。都労委へのあっせんを含め、誠実に団交を再開することを求めていきます。(これらの詳しい経過と今後については、南部労組のページを参照)。
<鈴木さん、行政訴訟>
 南部労組のメンバーで「障害者」の鈴木さんの大田区介護支援費削減に対する行政訴訟が開始されました。こちらも南部労組のページをご覧ください。
<南部集中闘争=2・3ふじせ闘争・学研糾弾五反田デモへ>
 学研の委託編集業務総引き上げ=会社倒産・全員解雇による労組潰しの攻撃と闘うふじせ闘争は05年秋季年末の攻勢を学研本社前・社長宅・イベント会場等で展開してきています。
遠藤社長は、社員よりも早い早朝出社で私たちの追及をかわそうとしてきましたが、自宅ー社前での早朝直撃・迎え撃ちを浴び、自宅に監視カメラを設置、土日は長時間外出で逃亡を図り、他の役員たちも含め社前での追及に身構えて田園調布署を導入するなど、無責任な対応が露わになっています。来年の創業六〇周年にかけての記念イベント事業=「科学実験教室」の開催も川崎・東芝科学館、横浜子ども科学館での私たちの情宣行動で争議を抱えた問題体質を暴露されるに及んでいます。
 06年本社建設着工を五反田デモで迎え撃つ!
 11月下旬に中間決算の結果発表が行われましたが、経営立て直しがいっこうに出来ないまま、高額教材の押しつけ販売に加担してきた子会社=学研クレジットの売却も余儀なくされての損失も加わり、連結で82億円の赤字でした(単体では同株売却益により、赤字幅縮小で最終損失15億円と発表)。
 学研は再建とはほど遠い実態の経営のまま、減損会計適用を免れるため五反田の遊休地への本社移転工事を06年に着工し、08年移転という賭けに打って出ようとしています。そのしわ寄せ策が学研労働者へ、リストラ、裁量労働制度の導入、等々としてくり出されようとしています。ふじせ闘争は職場・学研関連の仲間と結び、学研の問題体質を撃ち、争議解決を決断させる06年の大きな攻防へ入っていきます。二八周年デモへの結集を!
  南部交流会集中闘争・出労交集中行動・争団連(全国)統一行動
   2・3ふじせ闘争28周年五反田地域デモ
   2月3日(金)午後6時15分〜7時15分 屋内集会
                                  大崎第一区民集会所
           午後7時30分〜五反田地域デモ
 


南部労組のページを参照