委員長のきまぐれ「週報」 争議団的暮らしとは

第12回 「ふじせ闘争・2000年の10大ニュース」
( 2000年12月10日〜31日)

組合活動週報
12月11日(月) 連帯労組大道測量社前闘争
12日(火) ふじせ労組学研社前闘争、品川臨職共闘保育園情宣、鳥井電器社前闘争
13日(水) ふじせ労組学研第3ビル朝ビラ、洋書センター闘争刑事公判、南部交流会事務局、
14日(木) ふじせ労組学研本社朝ビラ、教育社労組新宿デモ
15日(金) ふじせ労組学研第2ビル朝ビラ、全逓4・28連絡会大崎局前、洋書センター労組波多野ビル前集会・極東書店抗議(中部交流会集中、出労交集中行動)、南部労組会議
16日(土) 争団連忘年会
18日(月) 品川臨職共闘保育園情宣、東工大地裁前情宣、鳥井電器闘争支える会
19日(火) 機械工業新聞労組麹町昼デモ(北部集中闘争)
20日(水) 柴法争議団池袋事務所前、中部労組旭ダイヤ社前ー同丸の内運輸社前(中部交流会集中闘争)、南部交流会例会・忘年会
21日(木) 洋書センター闘争公判対策会議
22日(金) ジャパマーハイツ労組・東映本社前、三信自動車社前、争団連事務局
23日(土) 南部交流会・都バス日の丸掲揚反対行動、東京南部労組定期大会
24日(日) 在日アジア労働者と共に闘う会・六本木店前行動
25日(月) 明大生協労組・駿河台店舗前情宣
26日(火) 出版関連労組交流会議・忘年会
27日(水) 鳥井電器闘争山梨県上野原駅頭・工場・井出元常務宅
28日(木) 事務所大掃除、渋谷のじれん・越冬・越年突入集会・デモ



 各争議の集中闘争、共闘団体の忘年会、等々、闘いと交流の日々は年末まで続きました。というわけで今年もあとわずか、2001年へのカウントダウンが始まっています。
 2000年のふじせ闘争をふりかえって、10大ニュースをまとめて見ました。どれも重要なことでしたので順位はつけずに、時間を追って見てみます。

ふじせ闘争・2000年の10大ニュース
1月 倒産・解雇22周年学研社前集会・デモを闘う!共闘陣形の強固さを示す。
すっかり恒例化したデモですが、今年も全都から出版・南部地域・争議団その他の仲間が結集、ふじせ闘争を支える強固な共闘陣形を学研経営に見せつけ、大成功でした。また、ふじせ闘争支援共闘会議のT氏が職場の事情で一時、支援活動をお休みしていましたが、この日復帰、今年後半から事務局会議にも参加し、闘争態勢はさらに強化されています。
2月 自分史文学賞授賞式会場前闘争 受賞者の玉井史太郎氏と出会い、交流が始まる。
今年も学研が主催および後援する各種イベント会場前での闘争を展開。特に北九州市の「自分史文学賞」授賞式闘争では、大賞受賞者の玉井史太郎氏(火野葦平三男)と知り合うことができ、ふじせ闘争へ激励の声をいただき、交流が続いています。
3月 学研の決算、37億円の赤字。争議解決に背を向ける経営の混迷浮き彫り。
学研は93年以降の連続赤字経営を更新。組合潰しの暴力労務政策が招いた経営の完全な行き詰まりにも、争議責任を開き直る学研の頑迷な姿勢が自らの首をしめる結果になっていることが浮き彫りになりました。
5月 会社説明会で多数の就職学生に情宣、当ページへのアクセスも。
5〜6月、学研本社で開かれた会社説明会は、会場前での私たちの情宣ビラを受け取り、立て看板に鈴なりになる就職学生の光景が印象的で、さながら「争議説明会」となりました。学研の実状を知りたい学生さんたちと交流、激励の声まで掛け合うこととなり、ふじせの当ページへの大学からのアクセスもありました。
6月 学研株主総会で一時間以上にわたる争議責任・経営責任追及。
ふじせ労組及び支援共の5人の株主が会場内で質問権を行使、ふじせ争議の責任及び小松社長ら役員の経営責任を追及、営業報告書の読み上げ等の時間を除いた追及時間は最長を更新しました。会場外でも抗議行動を展開、学研GEM国際学院の外国人労働者の抗議行動とも共闘し、闘争を打ち抜きました。
8月 全国の学研関連への情宣へ反響増大。社内・関連から手紙・メール等、届く。
学研の直販体制が危機的な状態となり、全国の代理店が犠牲にされる中、全国の学研関連への情宣へ、今年も反響が大きく、手紙・メール等がその後寄せられており、代理店切り捨てやそれを招いた学研の敗因を指摘する抗議の声が述べられています。
8月 行政訴訟が正式に結審。判決は来年1月24日に。
中労委が学研の使用者責任につき全く検討も加えることなく免罪する命令を出したことの取消を求める行政訴訟が正式に結審となり、判決を迎えることになりました。東京地裁が正当に事実認定を行うことを回避しなければ、勝訴です。
9月 五反田の学研市販雑誌編集部のフリー労働者への情宣に、会社側の動揺拡大
品川区西五反田の雑居ビルに分散し移っている市販雑誌の編集部に働く推定400人とされるフリーの労働者への情宣は、株主総会でも、その契約条件悪化の事実を認めない学研経営の無責任に抗議して行われ、手応え十分でした。特に、学研経営は動揺著しく、本社人事部・総務部も動き、実態調査に動き出しています。
10月 ホームページも充実。 「しゃーない報」等への投稿も盛ん。
97年から立ち上げているこのホームページ、今年は内容が多彩になり、充実したものとなった年でした。特に、学研関連の皆さんのアクセスが増え、「しゃーない報」というページは学研への抗議等、意見を述べる掲示板のような状態になりました。
年間 賃下げ・リストラ諸施策と争議への現場対応に批判・不満噴出
その他、年間を通して会社の一時金切り下げや退職奨励等のリストラ合理化に対し、経営責任を不問にした一方的な労働者への犠牲強要への怒り、不信感が増しました。ふじせの社前団交要求へのロックアウト対応(業務の混乱)への批判も社員・取引先から上げられています。
そして、社前でのビラの受け取り増大等にも見られるように、長期化にめげず、争議責任追及を展開し闘う私たちと社内・関連の皆さんの信頼感が増し、その声が重なりあうようになってきたことは今年の大きな特徴でした。


 この他にも重要なニュースがありましたが、省略します。10大ニュースの詳細と合わせて、「パルス」バックナンバー等でご確認いただきたいと思います。
 今年、一年間、声を寄せていただいた皆さん、アクセスいただいた皆さんに対し、大きな激励となったことを感謝いたします。ありがとうございました。
 良い年をお迎えください。