宮原社長は株主総会での虚偽答弁
  を謝罪し、争議を解決しなさい!

組合の記事を「名誉毀損」とする手法が組合勝訴で 破綻、宮原社長発言は「名誉毀損」で組合連続勝訴
 学研の下請け労組潰しを狙った倒産・解雇攻撃の争議責任を追及する私たちの活動に対して、学研経営は、この10年間余り、相次いで組合のニュース記事に対して「名誉毀損」を言い立てて損害賠償請求攻撃を仕掛け、争議行為圧殺を図ってきましたが、その悪質な訴訟攻撃も破綻しつつあります。
最初の損賠訴訟は、学研の高齢者施設ココファンあすみが丘(千葉市)の居住者から寄せられた待遇改善を求める声を組合ニュースに掲載したことに対し、2013年に学研HDと事業会社学研ココファンが、1320万円の損害賠償訴訟を仕掛けてきた事件でした。

  ↑ 2・17宮原社長宅抗議・申入れ           3・1学研本社前行動

組合員の預金口座差し押さえ、さらに自宅を2度も差し押さえ

 学研は、ココファン損賠事件での仮執行付き一審判決後、組合員の預金口座を差し押さえ、学研HD分の33万円(+遅延損害金)を取り立て、さらに高裁判決を追認した17年2月の最高裁棄却決定を受け、学研ココファン分66万円(+遅延損害金)を債権として組合員の自宅を差し押さえるという悪質金融並みの暴挙に出てきました。
請求異議審判決、学研の権利濫用を認定し、違反金を大幅減額
 学研は同時にネット記事の削除を命じる間接強制を申請、記事の一部に削除漏れが発生すると、なんと学研はその事実を組合に知らせて削除を求めるのが間接強制の趣旨なのに、67日経過してから「間接強制決定違反金」(1日20万円×67)1340万円を債権と言い立てて再び組合員の自宅を差し押さえてきたのです。
19年4月、東京地裁7部、三木素子裁判長は、「(決定文の誤まりを裁判所が正した)更生決定後の40日間については間接強制決定違反金発生は認めましたが、「競売申立ては原告(組合員)の生活の本拠である自宅不動産を対象にしており、組合員に及ぼす影響を総合考慮すると、本件間接強制決定に表示された金額(学研とココファンで670万円)をそのまま請求債権として強制執行することは、正当な権利行使とは言い難く、本件間接強制決定のうち、各社の80万円を超える部分の権利行使は、権利の濫用になると認めるのが相当である」として、違反金を大幅に減額しました。19年11月の高裁判決では学研の権利濫用を「著しく信義誠実の原則に反し、正当な権利 行使の名に値しないほど不当なもの」と、さらに一審以上に厳しく指弾しています。
判決批判の記事にさらに損賠請求するも棄却で組合勝訴確定
 私たちが18年12月の学研の株主総会に際して、この年9月にココファンまちだ鶴川で起きた殺人事件につき、福祉団体から疑義が呈されていることを紹介、翼賛株主が組合への誹謗・中傷を行い、会社が組合株主の質問中にマイクの電源を切断するなどして答弁を打ち切る等々の総会運営を批判したことを「名誉毀損だ」として、19年2月に計1650万円の損賠金支払いとネット記事の削除を請求してきた裁判で、55万円の損害を認める不当判決を出したことにつき、組合は判決批判のニュースを掲載しましたが、なんと学研は、21年7月、これをも名誉毀損などして330万円の損賠請求訴訟を仕掛けてきました。しかし、組合の「名誉毀損」とされた表現につき再掲載して裁判での主張と判決につき説明したことは、学研の言うような「名誉毀損事実の再摘示」などではない、との主張を裁判所は全面的に認めて、学研の請求を棄却する判決が、今年2月の最高裁で確定しました。
株主総会での宮原社長の虚偽答弁は名誉毀損との判決!
 また、21年12月の株主総会で宮原学研社長は、争議解決の意思を質した組合の質問に、「3億円を要求されている」などという虚偽の答弁を行いました。以前から総会では毎回のように「組合はゆすりたかり集団」という印象付けを図っていましたが、組合は金銭要求などしておらず、裁判所や労働委員会などで争議の金銭収拾を提案してきたのは学研です。組合は「雇用と業務の保障」による解決を請求してきたのが真相です。
 23年3月、東京地裁藤澤裕介裁判長は、「雇用回復を強く求め、金銭解決を固辞してきた原告労組の名誉を毀損するものである」、「被告宮原は、原告労組の要求内容について知悉しながら、本件発言に及んだこと、・・・殊更虚偽の事実を摘示したものと読み取れるから、悪質というべきである」と指弾し、損害賠償金の支払いを命じました。「宮原社長名誉毀損」判決は、東京高裁(23年10月)、でも維持され、宮原側は最高裁に上告しています。学研・宮原社長は、敗訴判決確定を見込んで高裁判決直後に損賠金を支払ってきましたが、12月の株主総会を控え、「係争中」とする策を取ったものです。
3・1学研社前行動
組合ニュースでは、法務室長が会社に愛想をつかして辞めたことなどを報告しました。「宮原損賠」敗訴の責任は宮原社長自身や、民事弾圧を先頭で担ってきた祝田法律事務所の弁護団にあります。
3・13学研社前行動 3・1学研本社前行動 昼休みの時間帯での社前行動。来客、取引先の人々は、ビラ受け取り禁止令を受けていないので、かなりのビラが渡って効果的情宣も展開できました。
3・29学研入社式当日・社前行動
 この日は強烈な風と雨で全身びしょ濡れになる中、早朝からの行動を打ち抜きました。新人社員の皆さんも傘が壊れる等の状態で出社。天候と社前の争議現出の光景に驚いた ことでしょう。

                      3・29学研社前行動
      
<学研社内での動き>
GAKKEN社での初任給25%引き上げ?
 学研HDの出版事業会社GAKKENは、「2024年4月以降に入社する新卒社員を対象
に、初任給の25%引き上げを実施する」と発表しました。しかし、社内からは『現役社員への「リストラ」や「違法レベルの基本給ダウン」と「呆れた自主退社」で浮いた原資を初任給に回してるだけ』、『世の中の「少し収入UPで嬉しい」というムードとは別世界、6万円UP程度のニンジンに釣られて入社したところで、その新人の将来には、経営責任のツケ回しの犠牲強要が何度も振りかざされるだけ』「ニンジンに騙されるな」との批判の声が出ています。争議を居直る問題体質と根は一つ。経営責任追及へ。
法務室長が突然の退社 宮原損賠敗訴の責任押しつけられて、との見方
 既にお知らせしましたが、この1月、入社して2年弱、社内弁護士としてグループ各社から頼られていたY法務室長が室長就任からは1年2ヶ月で退社。宮原損賠敗訴の責任を押しつけられ、会社に愛想をつかして辞めた、との声が伝わっています。
3・29 地域の共闘団体=南部交流会が春季集会を開催!
 3月29日、大崎の南部労政会館で南部交流会の春季集会が開催されました。南部交流会は、地域の労組・争議団・市民団体などの交流・共闘を進めてきている集まりです。
司会の開会挨拶に続いて、連帯挨拶Tでは争議団連絡会議を代表して中部労組旭ダイヤモンド工業の仲間から、民事弾圧に抗して日韓連帯行動など共闘の強化を進めてきていることや4月12日の中部統一=旭ダイヤ25周年闘争への結集が呼びかけられました。北部共闘からは、3・20北部春季集会の成功の報告と地域共闘・地域合同労組の現状からの飛躍へ互いの交流・討論を深め、南部の仲間とも相互の協力を具体的に進めていきたいとの発言、武蔵野五輪弾圧の当該Kさんから刑事一審不当判決に屈せず、控訴審闘争を闘い学者の有力な意見書提出などを踏まえ、7月19日には高裁判決を迎える見込みとの報告、西部共闘から、大道測量闘争への半径1Km以内での争議行為禁止攻撃という前代未聞の弾圧との闘いの現状と争議・闘う労働運動解体を許さず反撃していく決意、等が述べられました。
基調報告では、60頁近い内容のうち、決意表明や連帯挨拶を受ける仲間の闘いについてはその要約を述べ、主要には南部交流会・南部労組の組織強化の課題、全都の地域共闘との連帯の現状につき詳しく提起、情勢・方針までに触れた発言が行われました。
 連帯挨拶のUでは、ユニオン東京合同ブリタニカ分会から外資の340名の切り捨てに、一人残って22年間におよぶ争議を闘ってきた現在について報告、労働法連絡会から解雇の金銭解決制度導入、裁量労働制拡大を許さぬ闘い、経団連の提言や労政審の新しい時代の働き方研究会の動向に触れた闘う視点の提起、破防法・組対法に反対する共同行動から練馬北町自衛隊の露骨な治安出動訓練などや、戦争・治安法攻撃のすさまじい実態をメディアが隠している現実、セキュリティクリアランス法が持つ労働運動にも深く関わりのある攻撃の危険性、3・24反治安法シンポの報告、日韓民衆連帯委員会からサンケン弾圧4・7報告集会や4・25東京高裁前抗議集会への呼びかけ、韓国オプティカル闘争への強制執行との闘いなどに触れた日韓連帯への決意の表明、差別排外主義に反対する連絡会からの文化的ジェノサイドと言うべき群馬県立公園の朝鮮人追悼碑強制撤去に対する飯山由貴氏らアーティスト有志の闘い、焦点化する都知事選と9・1「防災」の日の闘いなどへ連帯を強めて闘う呼びかけ、などそれぞれ現在の政治・社会状況を顕著に映し出す攻撃との闘いが報告されました。
最後に南部交流会から、南部労組新加入のリフレームの仲間のメッセージ(職場の緊急のシフト変更で来られなくなった)、知的障害者福祉協会の事務局長欠席・逃亡を焦点とした不誠実団交が新たな協会側弁護団投入で紛糾が頂点に達している攻防の煮詰まりと、4・26南部統一行動への呼びかけ、鈴木さんから障害者の権利獲得に向けた全国公的介護保障要求者組合での闘い等の取り組みの報告、ふじせ闘争支援共闘会議から、明治大学での「立て看撤去」弾圧など、全国の大学での若者の立て看をめぐる意思表示に見られる若者の新たな動向と超長期争議を闘ってきた学研・ふじせ闘争との状況的交錯への想いなど、志に溢れた決意表明とシュプレヒコールで集会を締めくくりました。

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