学研社内からの告発、止まず
学研プラスの社長、パワハラで就任半年で解任

「健康経営」の認可(経産省)に疑問の声、拡がる
 学研の出版事業会社=学研プラスのK社長が就任から半年で退任に追い込まれたそうです。長年にわたる前任のメディカル秀潤社でのパワハラを告発する多くの声を無視できなくなってのことで、取次をはじめ出版業界でも持ちきりになっている、とのことです。
 ところが、学研HDのウェブサイトで「学研ホールディングス・学研塾ホールディングス・学研メディカル秀潤社・学研プラス・学研プロダクツサポートの5社で、健康経営優良法人2021(大規模法人部門)に、文理で健康経営優良法人2021(中小規模法人部門〜ブライト500〜)に、学研メディカルサポートで健康経営優良法人2021(中小規模法人部門)にそれぞれ認定されました」と発表され、「今後も従業員一人ひとりとその家族のさらなる健康保持・増進のため、健康経営を進めて参ります。」
とされています。これには社内から強い疑問の声が上がっているようです。
 「健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。」との説明が付されているのですが、メディカル秀潤社が入っていることに「あのKが長年社長職についていて、その長きにわたって犯してきたハラスメントにより多数の社員が被害を被り退職に追い込まれその重罪が公になったことで、たった半年で解任になった、健康経営の定義とは真逆の実態があったのに」との声や、「パワハラで解任」の前に経産省の認可がされていたことに対して、「即刻認可を返上すべき」という声や、「自主返納しないのであれば、事実を経産省へ働きかける」という社員有志も出ているそうです。当然のことでしょう。
返納?取消し?経産省の一覧に見当たらず
 これらの社内の声、実際の経産省への働きかけの結果でしょうか、「健康経営優良法人2021認定法人一覧」から、上記学研グループ各社の記載が見当たりません。こちらの見落としでなければ、取り消されたのでしょうか?私たちから見れば、「争議責任を居直り、民事弾圧にあけくれている学研HDが健康経営、えー??」という思いです。
それにしてもこの種の認定・表彰を厚生労働省でなく経産省が主導しているというのも変ですね。最近、労働法制も企業法の一環として改悪していく傾向が、厚労省をさしおいて経産省主導で進められており、問題だと思っています。
 (後日、経産省に問い合わせるなどして、学研グループの記載は、上記一覧より下位の各社の記載覧に掲載されていることが分かりました。この記事につき、「パルス」6月22日号で訂正しました。
学研プラスへのダイヤビッグの事業譲渡について
 少し前ですが、学研プラス関連では、以下のような情報も入っていました。
『地球の歩き方』譲渡受け  地球の歩き方元社長ら提訴 「出版事業譲渡は違法」
                     2021年03月11日    共同通信社
 海外旅行ガイド「地球の歩き方」の出版事業を他社に譲渡するとした株主総会決議は違法だとして、譲渡前の発行会社「ダイヤモンド・ビッグ社」(東京)の元社長3人が10日、同社と親会社の「ダイヤモンド社」(同)に対し、決議取り消しなどを求める訴訟を東京地裁に起こした。
 訴状によると、元社長らは株主として、ビッグ社が昨年12月に開いた臨時株主総会に参加した。譲渡に反対する意思を示したが、株式の大半を持つ親会社が賛成し、今年1月に学研ホールディングスの子会社「学研プラス」に譲渡された。
 元社長らは、譲渡の理由や内容について総会で詳しく説明するよう求めたのに聞き入れられなかったと指摘。ビッグ社側から一方的に議事を打ち切られたとして「決議方法が違法で、株主としての利益を侵害された」と主張している。 原告側によると、3人は「地球の歩き方」の名付け親で、1979年の創刊時から出版に関わってきた。元社長の藤田昭雄(ふじた・あきお)さん(74)は提訴後、東京都内で記者会見し「長い時間をかけて築き上げたブランド価値を、何の説明もなく譲渡した責任を裁判で明らかにしたい」と話した。
新新損賠不当判決を許さず
 学研社前・裁判所抗議行動を展開!

 私たちは3月29日に出された学研ココファン関連第3次損賠(新新損賠)不当判決を許さず、抗議行動を打ち抜いています。
4・23 学研社前闘争 南部統一行動
 この日、学研社前では、11時から、社前座りこみを開始。当該のマイク情宣、ビラ配布を行い、11時45分から集会を開始しました。司会の挨拶とシュプレに続き、当該からの経過報告が行われました。3月29日に出された「新新損賠」裁判の超不当判決につき、学研の使用者性の有無を越えて倒産・解雇の争議責任が存在している中での組合の行動を正当な組合活動でないとする毎度の前置きに続き、学研の姿勢に疑問を投げかけている福祉団体のブログ記事に対して株主への説明責任を果たして回答するように求めたニュース記事を「引用という形をとって学研の社会的評価を低下させるもの」等の歪曲した判断を下している判決は、組合敵視で結論を最初から決めている完全な学研経営への加担が露骨なものとして批判、現場ー法廷を貫く反撃への決意が語られました。
 連帯挨拶を争団連(連帯大道測量)、労働法連絡会、日韓民衆連帯委員会から受け、ふじせ支援共からの決意表明、南部交流会からのまとめの発言を受け、力強い抗議のシュプレヒコールを社屋に向けてあげ、行動を打ち抜きました。

3・31新人研修会・社前行動
 前日が入社式で新人研修がこの日となった31日に社前行動を展開、新入社員に向け
て、学研・ふじせ闘争の歴史と実態を伝える組合ニュースを配布して訴えました。この中では、3・29判決の不当性についても明らかにする詳しい記載も行いました。早朝に出社してきた小早川常務(ココファンHD会長)への抗議の声も浴びせました。判決があったせいか、小早川常務はめずらしく薄笑いを浮かべて社内に入っていきました。無理筋の「名誉毀損」をでっち上げ、それでも裁判所が加担して不公正極まりない認定を行っている判決への批判と、始まった時にはまだ生まれてもいない新人社員(この日100人近く出社と聞いた)の皆さんに向けて争議経過を丁寧に説明した組合ニュース配布を行いました。宮原社長は、前日の入社式に出席、この日は出社して来ませんでした。

5・19裁判所抗議情宣
 19日、不当判決を出した東京地裁民事49部(松本真裁判長)に抗議するチラシを
8時45分から10時にかけて配布し、マイク情宣も行いました。「争議権圧殺=組合弾圧で経営と結託したような地裁(民事49部松本真裁判長)不当判決」「労働法も労働現場も知らない裁判官たちが粗悪・不当判決をくりくりかえす司法の劣化に抗議します」との見出しのビラは裁判所職員や法廷にきた人々の目を惹き、なかなかの受け取りとなりました。使用者性の有無を越える倒産責任を追及しているふじせ争議の正当性を否定する無知の上に、学研経営の姿勢を論評している福祉団体の記事を質問書や組合ニュースで引用したことを名誉毀損とし、多くの学研関係者の内部告発の声等も取り上げて質問権を行使してきたふじせ労組の活動の公益性を否定、不当な総会運営をくり返す学研HDの対応の数々を示した証拠も「組合のビラに過ぎず客観性がない」などと組合への敵視丸出しの認定で露骨に経営に加担した不当判決を完膚なきまでに批判しました。シュプレヒコールを裁判所に浴びせて行動を締めくくりました。  

               5・19東京地裁前               
<共闘報告>  
南部交流会春季集会に続き統一行動を闘い抜く!
 南部地区交流会は、3月27日に南部春季集会を開催、これを受けて4月23日に春季南部統一行動として南部労組福祉協会、東京ふじせ企画労組の二つの現場を貫く闘いを展開しました。                     3・28南部春季集会
今年の南部春季集会は3月28日、大崎第一区民集会所・第一集会室で開催されました。
司会の挨拶に続いて連帯挨拶T、基調報告、連帯挨拶U、決意表明の順に発言を受けました。それぞれの運動体が長年係わってきた、これから取り組むべき政治的・社会的諸課題や争議状況の現状と今後の方針と展望等について熱のこもった発言が続きました。
連帯挨拶Tは、争団連、三多摩労争連、北部共闘、西部共闘から発言を受けました。
基調報告は、南部労組・日本知的障害者福祉協会から、年間の闘いの経過、個別闘争報告、反弾圧闘争、労働法制改悪との闘い、運動的・組織的力量の強化、運動・組織強化の取り組み、方針等、時間の制約で各課題に報告時間の長短を配しながら提起。新しい活動としては、リニューアルした南部労組のリーフレットも作成中、2021年度は新リーフレットで南部労政会館との連携強化を図り、労働相談や組合加入につなげること、南部労組ウェッブサイトに機関誌『なんぶ』のウェッブ版の掲載を始めたことも報告されました。
連帯挨拶Uは、渋谷のじれん、ユニオン東京合同ブリタニカ分会、破防法・組対法に反対する共同行動、労働法連絡会、差別・排外主義に反対する連絡会、最後に、日韓民衆連帯委員会の韓国サンケン労組への共闘の力強いアピールで連帯挨拶の最後を締めくくりました。
決意表明は、南部労組・日本知的障害者福祉協会、南部労組・鈴木さん(病気療養中でメッセージを頂く)、東京ふじせ企画労働組合から、山積する今年度の課題解決へのゆるぎない意思の表明がされました。南部春季統一行動への呼びかけもされました。
4・23南部労組福祉協会闘争
 4・23南部統一行動は、第一現場として日本知的障害者福祉協会前の行動で8:45から開始されました。朝ビラを配布し、末吉事務局長らの出勤に備えて表口、裏口で結集した仲間がはりつき、当該がマイク情宣を行う。しかし、末吉氏は出社を控え姿を見せませんでした。

 9:30から表側で抗議集会を開始、南部労組の司会挨拶に続き、当該から経過報告が行われました。末吉氏が団交から逃亡して、協会はその正当な理由も示せず居直っていることにつき不誠実団交として都労委に救済命令を求めているが、審問終了後も公益委員が和解収拾に拘泥して調査が長引いており、解決を迫る組合に協会が責任ある回答を行わず、この期に及んで末吉氏が医者の診断書を出してきて欺瞞的収拾を図る中、就業規則改定をめぐる団交と地労委を貫いて闘っている現状につき発言がされました。連帯の挨拶は、知的障害者支援に取り組むガチャバンの会、南部労組障害者組合員の鈴木さん、元渋谷のじれん、医療観察法ネット、三多摩合同労組幹福祉会の仲間から受け、南部労組から決意表明が行われて、シュプレヒコールで締めくくりました。
5・10韓国サンケン闘争に刑事弾圧! 仲間を釈放しろ!
 組合潰しの韓国子会社清算・全員解雇を仕掛けたサンケン電気に対する日韓国際連帯
での闘いの高揚に焦燥を深めた経営と警察は5月10日の新座本社前での抗議行動中の労働者に「暴行事件をでっち上げて逮捕弾圧」を行ってきた。不当な勾留に加え、自宅等への家宅捜索も行われている。弾圧を撃ち返し、勝利するぞ!
改憲・戦争・治安国家化を許さないぞ
 コロナ特措法改悪、国民投票法、少年法改悪、デジタル庁法、重要土地法、入管法改悪(いったん取下げ)等、菅政権は治安管理国家化・戦争国家化、労働者・民衆への犠牲強要、オリンピック開催をためらうことなく強行しようとしている。許さないぞ!