倒産攻撃の争議責任を居直り、
民事弾圧=悪質な金の取り立てで組合の行動圧殺、組織解体を図る学研経営を許さないぞ!

 下請組合潰しを狙って委託業務総引き上げ=会社倒産・全員解雇攻撃を仕掛けてきた学研経営に対して、私たちは長期にわたる争議責任追及行動を展開しています。学研は2013年以降、学研ココファンあすみが丘(千葉市)の居住者の声や、買収した仙台の進学塾=東北ベストスタディの当事者の告発の声を取り上げた私たちの組合のニュース記事に対して、相次いで不当な損害賠償請求訴訟(金の支払いとネット記事=「発信25時 ふじせ闘争」の削除請求)を起こし、不当判決を理由に、悪質な金の取り立て=組合員の預金口座差し押さえ、さらに2度にわたって組合員自宅の差し押さえを行い、組合の争議行為圧殺、組織解体の弾圧を仕掛けてきています。
7・17 学研社前−裁判所抗議−法務省
                3現場貫く闘いを展開!

@学研社前
前夜の7・16「間接強制損賠攻撃に反対する全国集会」の成功を受けて、学研の損賠=悪質な金の取り立て攻撃と闘うふじせ闘争の現場=学研社前での行動を第一現場として展開、早朝から30名の仲間が結集、出社してきた小早川学研取締役(ココファンHD社長)に抗議を行いました。朝ビラ・役員追及に続き、社前座り込み、最後にシュプレヒコールを社屋に向けて上げて行動を終了しました。

       学研本社前抗議                      東京地裁民事28部抗議・申入れ

A東京地裁民事28部抗議
 続いて裁判所に移動、民事弾圧に加担して不当判決を濫発している地裁・高裁に抗議のシュプレヒコールを上げて、14階の民事28部へ。6月25日に出されたココファン新損賠不当判決に対して抗議・申入れ。28部の書記官は他の部署よりかなり丁寧な対応。
信夫絵里子裁判官の損賠金124万円、うち弁護士費用95万円、というふざけた判決の不当性を詳細に指摘、信夫裁判官を出すよう要求、今法廷に出ており、また出した判決につき当事者と会うことはない、とかわす書記官に、控訴審では信夫裁判官に会えない、張本人に問い質す機会を保障するように要求、そのうち信夫裁判官が法廷から戻った様子なので、本人に抗議・申入書を示して、対応する意思を確認するよう求めました。結局、彼女も出てくることを拒否したので重ねて「許さない、今後も抗議する」ことを伝え、抗議申入書を28部にいた書記官全員に配ることを約束させて手渡しました。不当判決に対して、結集した37名の仲間(裁判所前に残り並行して抗議の情宣を行ってくれた仲間も含め)と共にみっちりと抗議を行うことができました。
B法務省法制審議会抗議・申入れ
 第3現場は、法務省。前夜の集会で採択した決議文=申入書を携えて、法制審議会担当官に申入れを行いました。中に全員を入れようとしないので、炎天下の法務省前に呼び出し、民事執行法改悪を許さない意思を伝え、申入書を受け取らせました。
法務省前でシュプレヒコールを上げ、弁護士会館前へ移動。ビラ配布・マイク情宣を行い、シュプレで締めくくって、3現場貫く闘いを熱く打ち抜いたことを確認し行動を終了しました。
8・2家族参観日(キッズフェア)・学研社前行動
8月2日、学研本社で行われたイベント「家族参観日」の日に学研社前行動を展開しました。学研経営側は例によって「学研」「GAKKEN」と白抜きされた緑色の幟と横断幕を社前に掲げ、私たちの横断幕設営を妨害。しかし、その隙間各所に設置してかえってコントラストが増し、争議実態を伝える装置は目立つ結果になりました。
 12時〜13時半、真上から日差しが照る中、結集してくれた皆さんとビラ配布。受け取りもまずまずで、有意義な情宣行動になりました。
7・5学研社前行動
 台風の影響で強風が吹き荒れ、小雨が降ったりやんだりの中、学研社前行動を展開。
8時15分頃、小早川取締役(ココファンHD社長)が出社、近くのスーパー前から出たところから社前まで抗議・追及。立ちすくみ押し黙る小早川取締役を「救出」のつもりか総務の西川クンが社内から駆けつけてきました。こちらは「争議を解決しなさい」と声をかけているだけなのに割って入って妨害してきたものです。社内に逃げ込んでいく小早川取締役に抗議のシュプレヒコールを浴びせました。社長は出社せず。9時すぎまで朝ビラ(組合ニュースで6・25新損賠判決を批判)を配布、はりつき抗議行動を撃ち抜きました。早朝から20名の仲間の結集で打ち抜きました。
7・13新損賠不当判決抗議・地裁前情宣行動
 6・25新損賠不当判決(124万円の支払い命令、うち弁護士費用95万円)に抗議して、7月13日に地裁前抗議情宣を展開しました。
7・13請求異議審、人証の申請却下に抗議
      組合代表の証言をかろうじて認めさせる!
 同日に行われた請求異議審では、冒頭で証人申請が全て却下されましたが食い下がって抗議、かろうじて当該組合代表のみ認めさせました。主尋問30分、反対尋問15分という短さです。「間接強制決定違反金、1340万円」を言い立てて、組合員自宅に2度目の差し押さえを行ったことに対して、起こした請求異議審、原告である私たちの訴えを裁判所はもっと真摯に受け止め、審理を尽くすべきです。そのために十分な尋問時間を設けるべきであるにもかかわらず、元々の損害賠償請求事件で当該と共に個人として被告にされている支援共闘会議の仲間にも証言の時間を与え、また、このような悪質な金の取り立てを行っている学研ホールディングスと学研ココファンの代表である宮原社長、五郎丸社長も「敵性証人」として、法廷に呼び出すべきところを却下は、不当です。
次回期日は10月19日(金)11時〜806号 組合代表主尋問・反対尋問
7・16第6回「間接強制・損賠攻撃
          を許さない」全国集会を開催

 7月16日、南部労政会館で「間接強制・損賠攻撃を許さない第6回全国集会」が開催されました。司会を港合同南労会支部、連帯労組武蔵学園が務め開会。集会実行委員会を代表して、「署名運動」から三合労ケミカルプリント分会の仲間が基調報告。昨年の関西開催の成功、それ以降の経過、民事執行法改悪等の状況、反撃の闘いの成果と到達点、強制執行攻撃にまで踏み込んできた民事弾圧を打ち破る闘いの課題、方針につき提起がされました。
 続いて、弁護団報告では、学研ふじせ闘争を担当している浅野史生弁護士、大道測量闘争を担当している丸山弁護士からそれぞれ、立て続けに出されている裁判所の不当判決、司法の劣化と一体化した民事弾圧に対して共に闘っていく決意が語られた。
  宇都宮健児弁護士から特別報告 民事執行法改悪反対へ!      
 この日の集会では民事執行法改悪粉砕が大きな柱として打ち出され、特別報告として、「全国ヤミ金融・悪質金融対策会議」代表幹事の宇都宮健児弁護士からの約40分にわたる発言をいただきました。同団体の闘いの成果として多重債務や自己破産の件数は減少したが、カードローンなどでの借金苦、奨学金の返済に追われる学生など経済的弱者は多く、民事執行法改悪は強者である企業や金融の弱者への取立てを強化するもので、許してはならない。また、争議を闘う皆さんへの民事弾圧の激しさを知り、驚いている、これはもっと広く社会的に訴えていってほしい、との発言もいただきました。
 続いて各団体報告は、関西から参加の全日建運輸連帯労組関西生コン支部の排外主義右翼と生コン業界事業者組合、公安警察一体の攻撃との闘い、明治公園オリンピック追い出しを許さない国賠訴訟原告団の東京五輪開催へ野宿者排除の強制執行、利権がらみの再開発と治安管理等の中の国賠裁判、東京ふじせ企画労組から第二次自宅差し押さえや、新損賠不当判決等の連続攻撃の報告、一方的に債務者や被告にされ金の取立てが行われてきて、民事執行法改悪がされる攻撃の本質につき、「負債論」や基調にも触れながら、その理不尽を突いた闘いへの決意、続いて連帯大道測量の仲間が、副委員長自宅差し押さえ=強制競売攻撃と対峙してのこの一年間の攻防を闘いぬいた経過と現場行動への呼びかけ、明大生協労組からは、入試情宣禁止仮処分、執行官保管等を許さず現場闘争、判決が間近となった福岡地裁での国賠訴訟の報告などが行われました。
 翌日の法務省抗議の申入書となる集会決議を採択、ふじせ学研社前、裁判所28部抗議、法務省の3現場行動への結集呼びかけ、シュプレヒコールで締めくくりました。約60名が結集。2次会も盛会でした。 

  写真上  7・16「間接強制・損賠攻撃に反対する全国集会」
  写真下  7・17法務省法制審議会への抗議・申入行動
                                   
一切の運動つぶし・団結破壊攻撃を許すな!民事・刑事弾圧をはね返そう!仮処分・間接強制・損賠攻撃を許さないぞ!共謀罪廃止!労働法制改悪反対!沖縄新基地建設を許さないぞ!改憲を阻止するぞ!
9・8 第43回全都反弾圧闘争へ
 戦争・治安国家化に向け、安倍政権が暴走を続けている。朝鮮半島の「非核化」に賛同するなどとと言いつつ、イージスアショアの配備やオスプレイの購入・配備、宮古島など先島諸島への自衛隊配備、そして沖縄・高江ヘリパッドや辺野古新基地建設強行など、画段階的な大軍拡へと突き進んでいます。昨年6月に強行成立させた共謀罪に続き、転向強要・運動つぶしを目的とした刑法・刑事訴訟法等の改悪も狙っています。「8時間労働制解体」「8法一括」の「働き方改革」関連法についても、多くの反対の声を無視して成立せさました。そして、来年の天皇代替わり、再来年の東京五輪開催という祝賀ムードに乗じて、明文改憲・緊急事態条項創設を目指そうとしています。原発再稼動、日の丸・君が代強制、野宿労働者の排除など、資本・支配層の延命と労働者・民衆への犠牲強要は、今後もさらに推し進められようとしているのです。
闘う労働運動や争議団への弾圧も、主に民事領域においてエスカレートし、学研ふじせ闘争や大道測量闘争などをはじめとして、仮処分・間接強制、損害賠償・行動差止め請求訴訟から、さらに差押え・金銭取立てへと踏み込んできています。このような画段階的な民事弾圧=争議禁圧攻撃がかけられる中、さらに債権の取立てを容易にするための民事執行法改悪も目論まれています。また、関西生コン支部に対しては、右翼・排外主義グループ・警察・検察らの連携による組織的かつ悪質な攻撃がかけられています。こうした動きの背景に横たわる「反社会勢力」とのレッテルを貼っての排除あるいは「安全安心」キャンペーンをも見据えながら、公園での集会禁止やデモ集合・解散規制の強化、公共施設の使用制限等についても「攻撃」として捉え、闘いによって自らの権利をかちとっていきたいと考えます。
私たち労働者・民衆が弾圧に抗するための唯一の武器は、団結することです。ともに反弾圧体制の強化・拡大をかちとろう!そして、あらゆる弾圧を現場・実力の闘いではね返し、全争議団闘争勝利、すべての闘いの勝利をかちとろう!第43回全都反弾圧闘争へ争議団闘争勝利、すべての闘いの勝利をかちとろう!皆さんの第43回全都反弾圧闘争への結集を呼びかけます。
2018年9月8日(土)
16:00〜18:00 集会 :大久保地域センター(新大久保駅から8分)
          →渋谷で再結集・デモへ (神宮通り公園前集合)