迷走する学研経営、弾圧策への突撃
             に続き
株主権の侵害

    電子書籍では、とんでもないムック本をリリース  
 倒産・解雇攻撃を仕掛けて引き起こした争議の責任を免れようと学研経営は、ここへ来て私たちの正当な抗議行動を弾圧するとの代理人弁護士の名での「警告書」を送りつけ、自らは、私たちの反論の抗議文の受け取りさえ拒んでいます。そして、さらに上場企業として到底許されない株主への悪質な対応を取って来ています。
法令遵守など無視し、自ら募集した株主優待=ココファン体験入居を拒否!
 学研ホールディングスは、今年も株主優待を発表、学研の書籍、キャラクターグッズなど12件の優待品目からの選択となっていて、その一つに「学研ココファン2泊3日無料体験入居」が初めて登場しました。「今回は株主の皆様に施設を体験いただける機会をご用意させていただきました」「このご優待は第一希望でのお申し込みをお願いします」との力を入れた勧誘を受けて、ふじせ労組の関係者のうち何人かも申し込みました。各自の関心によって別の品目を選んだ人もありましたが、昨年末の株主総会でも取り上げられたココファンあすみが丘での居住者の方々の劣悪な処遇への抗議の声もあり、他の施設ではどうなのか、改善されているのか等を知りたくて応募した人もいました。
 何回も体験入居日と場所を「変更してほしい」との連絡の後に・・・・・・
 ところが驚くようなことが起きたのです。数人のふじせ関係者は、首都圏にあるそれぞれ別の施設(リストには熊本も含め33の事業所が載っていた)を、各人の都合に合った日付で申し込みました。体験入居期間は2月1日〜5月31日の間の2泊3日です。申し込み期限は1月31日。しかし、2月に入ってだいぶ経ってから、ココファンから連絡が来て、「その日は施設が満杯」「施設のイベントが入っている」等の理由で日程を変えていただけないか、と言うだけでなく施設も別の所にしてもらえないかと言ってきました。中には希望日を過ぎてから連絡を受けた人もあり抗議しました。ココファンあすみが丘に応募した株主は、その日に本当にイベントが入っているか、あすみが丘の居住者に確かめたところ全くそのようなことはないことも分かりました。虚偽の理由を設けて変更を求めてきたものでした。実際に、空き部屋の数よりも多い応募者が同じ日に集中することもあったかも知れませんが、施設まで変更せずに日程調整ですむはずです。
 そして最終的に、ふじせ関係者(と学研が見た株主)は、ココファン川口榛松一カ所に限定されました。それも「ココファン西八王子に変えてください」「ココファンふじみ野にお願いできますか」等の変更を求められ、やむなく応じたにもかかわらず、さらに二転三転して、川口市のココファンになったものです。
「株主平等原則」に反する一部の株主だけへの誓約書強制
 違約金50万円、損害賠償も請求する内容
 学研経営はよからぬことを考えているな、と感じつつ、とにかく「○○様のご来場をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております」との招待状も届いたので、まず、4月25日に株主のKさん(ふじせ労組)が日暮里から舎人ライナーで終点にあるココファン川口榛松に行きました。すると廊下の奥から出てきたのは学研本社総務部のHでした(いつも社前で先頭で組合の行動を監視し記録している男)。「なんでここまで来るのか」と質すと「ここも学研なので」とH。食堂に案内されて、そこで待っていた学研ココファンの木村取締役から施設の説明が簡単に行われ、続いて「入居に当たってお願いしたい」と誓約書なるものを示してきました。
そこには、「・・・本施設の居住者の会話内容・・・本施設を利用するに際して知りえた情報で既に公開されている情報以外の情報を第三者に開示しないこと」「居住者の住居に立ち入らないこと」「・・施設居住者、従業員及びその関係者の会話・発言等を録音しないこと」「本施設内及び本施設の近隣において、デモ、集会、演説、ビラまき、ビラはり等を行わないこと」(笑)等の遵守と違反したら違約金50万円の支払い、その他一切の損害を賠償することを約束する、ということが書かれていました。
ココファンにはよほど外部に知られたくないことがあるのか?
 公開されてない情報を適切な方法で第三者に伝えるのは普通の行為です。感想、問題だと思った点を知人などに話したりするし、公にする権利もあります。 わざわざ集会、ビラ配り禁止文言を掲げ、しかも施設外での情宣や集会まで禁止するなど、憲法上保障された行動や表現の自由も認めない内容です。居住者と親しくなり、部屋で話すことも駄目とは。ココファンにはよほど外に知られたくない施設の問題だらけの実態があり、職員・居住者の交流を禁じ、権利を抑圧して強権的な管理を行ってものを言えない状態にしているのか、と疑わせる文書です。「こんな文書にサインはできない」と強く抗議し、この誓約書は全ての株主に書かせているのかを問い質しました。すると、「Kさんたちだけです」「今までチラシをまいているということがあるので」と木村取締役はあきれる回答をしました。この誓約書の内容が不当でないなら、等しく全ての体験宿泊応募の株主に提示すればよいことです。そうできなかったのは、あまりにも問題のある文書に多くの株主から批判と反発の声が上がることが目に見えているからです。そして、一部の株主だけに誓約書を課して、サインしなければ宿泊させない(ココファン取締役はそう答えた)というのは、株主平等原則に反する行為です。
 株主優待は経営の義務ではありませんが、優待を行わないなら一律に行わない、提供したら優待は全ての株主に平等に行う、としなければ株主権の侵害という他ありません。
 問い質したところ、この誓約書も弾圧「警告書」を送り付けてきた二重橋法律事務所の指導に従って作成したそうですが、そうならば法律家としても失格です。
 Kさんに続き、この後、何人かの株主が川口榛松で同じように誓約書を楯に体験宿泊を拒まれました。これらの株主からも同趣旨の抗議が行われました。「ここまで交通費を払って来てから誓約書を示すのか。招待状を出す時にでも同封して断り書きを示すことができたはずだ、熊本まで行ってたらやはり交通費も出さないのか」等の声も上げたとのことです。
職場労働者、ココファン居住者などと結ぶ「ふじせ闘争」に焦る学研経営 
 私たちは、学研社前行動(役員への抗議・団交要求、朝ビラ、座り込み等)、宮原社長申入れ(常務・相談役自宅も)、イベント情宣(東京国際ブックフェア、教育工学研修セミナー、エコプロダクツ2012等)、ココファン情宣、三井住友銀行申し入れ・同株主総会情宣、学研HD株主総会等で学研の争議責任を追及してきています。こうした中で社内への情宣では職場の共感を呼び、労働者への犠牲強要の労務政策が噴出させている実態につき社内からの情報提供がされ、学研マーケティングの解雇や職場のパワハラを批判、また学研が注力している新規事業のサービス付き高齢者住宅=学研ココファンでは、劣悪な処遇に対して「あすみが丘」の居住者の声が上げられ、株主総会へかけて経営責任を追及する闘いを展開するなどしてきました。
 これらに焦る学研経営は「ふじせ関係者には、これ以上ココファンと関わりを持たれたくない」と考え、対応に苦慮したまま方針がなかなか決まらず、最後は二重橋「警告書」の弾圧路線を反映させた愚劣で悪質な策を強行することにしたものと思われます。
 いずれの株主にもココファンの本社サイドの人間に加えて、学研本社総務のHが出てきて応対するというところにも学研・ふじせ闘争潰しに躍起の姿がうかがえます。
4・24学研社前行動
5・8学研社前行動を打ち抜く!

 4月24日、学研本社前で朝7時半からの行動を行いました。
朝ビラを配布、学研経営の弾圧策、ココファンの労働者の内部告発などを伝える内容を多くの学研及び関連の労働者に届けることができました。この日は、役員は誰も出社して来ず。
 5月8日は昼過ぎから社前で座り込み・抗議行動を打ち抜きました。4・24、5・8の両日とも相変わらず総務の社員を動員して監視・弾圧準備のカメラ・ビデオ撮影、メモ作成などが行われています。抗議の声を上げました。

    4・25学研社前闘争                       左がココファン川口榛松にまできたH
                                              
                                   弾圧準備に動員されている総務の社員ら  


      5・8学研社前闘争                          建物の陰などから撮影している
                                               

<共闘報告>
南部労組新日東電化  粉じん用マスクを支給させるなどし、朝ビラも職場で大反響
連帯ジャレコ 都労委勝利命令をかち取るジャレコ、EMCOMの不当労働行為認定
西部共闘集中=大道測量、三多摩統一行動=ケミカル・横田基地、成功かち取る!
機械工業新聞闘争 5・24終結報告集会を開催 長期の闘いの成果と蓄積を共有
5・25「間接強制・損害賠償攻撃に反対する」集会
 会場の東京しごとセンターの定員を超える盛況で、東京・関西・九州の争議団・合同労組の他、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、ユニオン三重、静岡ふれあいユニオン、共に闘う弁護士の発言などで充実、民事弾圧には潰されないことを体現している仲間を先頭に、さらに全国的な連帯・共闘の飛躍へ向かう第一歩となった。
6・2さよなら原発集会・デモへ 12:30〜芝公園23号地
学研電子ストアで前代未聞の校正漏れムック本
「内容不備」を謝罪、一時販売中止へ
 学研は、電子ストアなどで販売中の「自然農法で野菜づくり」(学研ムック)の編集内容に不備があったとして、4月30日付サイトで『お詫び』を掲載し、一時販売中止にすることを発表しました。
 同書は自然農法のハウツー本ですが、文章が途中で切れている、「ここに文章が入ります・・・」とのダミーテキストがそのまま掲載されている、同じ内容の見出しが付いている、表組の罫線の太さがばらばら、縦の文章に数字が横打ちのまま、等々の夥しい「誤植」、と言うより校正そのものを忘れたまま出してしまったとしか考えられない内容になっていました。
 あまりのひどさにYahooニュース等のネット上で、以下のような書き込みが拡がりました。
「20年以上この業界にいますがこんな本は初めて見ました」「どういう校了体制になってんだ」、「学研からの納期が無茶苦茶で校正者が途中で逃げたのかな」「『どこかの弱小出版社ではなく、きちんと名の通っている「学研」であったことで二重に驚愕の事態であったことが判明した、というわけです』←電子書籍は修正するが紙の方はそのまま放置か・・・。」「「(担当責任者の名前),あなた疲れてるのよ」って言ってあげたくなるほどの悲惨さ。」「題名からして「やっちまったか」と思ったが、それとは次元が違ってた。よくこれで商業出版に載せられたな。請け負った会社に一体何が??」「考えられることは、バージョン違いで出してしまった……と思ったけど、それなら差し替えすぐ出来るはずなので、編集の校正ミスというか時間などで大幅不足と考えたほうがいいか」、「もしかすると、校正を一切通さずに出版せざるを得ないような事情があるのかもしれず」
そして、その内容は当然、以下のように、学研の編集制作体制、さらには企業体質にまで批判の矛先が向かっています。
 「学研の中の人はこうやって話題になるまで知らなかったの? 知ってて知らないふりしてたの?」、「うわー。出版物って校正が最後の砦だから、校正担当の責任になっちゃうんだろうけれど、現場制作サイドのレベルが低さも露呈しちゃってるよなー(^^; てか、スケジュールが破綻しているとしか。」「どうやったらこうなるんだ。笑 社員を酷な環境で働かせすぎなんじゃないか…学研さん。」、「次に潰れる出版社は?と聞かれていの一番に名前が挙がる学研だし」、「学研クレジットの印象が強すぎて学研=悪徳商法のイメージしかないなぁ」「学研は学習教材では有名だったけど、出版社としては???まあ、それなりってイメージ。」等々。
「学研まんがNEW日本の歴史」大量誤植事件に続く制作ミス
スピード重視で競争を煽る宮原社長は原因をどう受け止めているのか?

 「パルス」2月号でも指摘しましたが、「学研まんが」(2012年11月発売)での大量誤植の件が社内から内部告発され、ここでは「基本的なチェック体制はできていたが、時間的な余裕がない中で校正漏れ、DTP修正のミスが出てしまった」と原因がふりかえられていました。しかし、その反省は全く改善につながっていないとすれば、やはり前回も質したように、スピードを強調している宮原社長新体制で現場にいかにしわ寄せが生じているかが問題になってきます。
この2件にとどまらず、「e-Animedia」などでは、毎月のように「お詫びと訂正」が掲載されていますが、これらとは段階を画する今回の制作ミスは、学研経営の抱える問題の深刻さを現しています。