7・27宮原社長宅へ第一弾の闘争!
  7月27日朝、宮原学研社長の住む北品川御殿山ガーデンのマンション前で、第一弾の行動を展開しました。
 会社へ団交申し入れしても無視・無対応を決め込んでいる宮原社長
 宮原社長は、昨年12月の株主総会での株主からの「社長になって、これまでの学研の労務政策からの転換を図るのか否か」との質問に対して答えを避けていました。しかし、就任後、私たちが会社へ行った2月の団交申し入れ社前行動では受付に赴こうとする代表団を暴力的に排除させるなどし、争議責任居直り策継承の姿勢を示しています。やむなく3月に学研本社宛に郵送した団交申入書に対しても完全な無視・無対応の態度を取っています。
 
社長の住む御殿山トラストコート
            宮原社長の乗った車に抗議


港南から北品川へ、高級マンションを転々とする社長
 社長に就任後すぐの今年頭、宮原社長は5年間程在住していた品川区港南3丁目の40階建てのタワーマンションから北品川の御殿山へ転居しました。港南の1LDKの分譲マンションは保有したまま賃貸しして、御殿山トラストコート(1LDKで家賃約30〜40万円の高級賃貸マンション)へ移った理由は分かりませんが、私たちが争議解決のための話し合いを拒む遠藤社長の横浜自宅まで赴いて行動していることを意識したことも一因であることは間違いないでしょう。トラストコートは同じく高層であるだけでなく、森ビルが徳川家康ゆかりの地、御殿山に開発した高層オフィスビル、ホテル・ラフォーレ東京、日本庭園などと一体の広大な敷地の奥に建っています。
社長に抗議の声を浴びせ、住民・労働者にビラ配布、情宣行動
 7月27日、朝7時52分に会社から迎えのレクサスが到着。8時7分に宮原社長がマンションから出てきて車に乗り込みました。車回しを通ってガーデン敷地の境で待つ私たちの前に車が。彼の眼前には「宮原博昭学研社長は逃げ回らずに話し合いで争議を解決しろ」と大書された横断幕が広がり、シュプレヒコールが車の周りから浴びせられることになりました。表通りが優先道路で信号がなかなか変わらないため目一杯抗議の声を浴び、社長はウンザリしたかもしれません。通りに出て左折し、また信号にひっかかった社長車にさらに後ろからシュプレヒコール。信号が変わり、西五反田の本社へ向けて社長車は逃げるように走り去って行きました。
 この後、マンション住民や同じ敷地のオフィスビルに出勤する労働者にビラ配布、マイク情宣を行ないました。

学研、出版の販売落ち込み、
  投資有価証券評価損などで大幅減益に
 
                会社は7月1日、2011年9月期の連結純利益が前期比67%減の1億円になりそうだと発表しました。従来予想を5億円下回り、増益予想から下方修正して減益となるようです。投資有価証券評価損が従来の1億円強から6億円強に拡大、売上高が1%減の775億円、経常利益が19%減の16億円との予想は据え置いたままです。
 今年2月には、「前期計上した投資有価証券評価損や事業整理損失引当金繰入額などの特別損失がなくなり、純利益は大幅に増加。」などと発表していたのですがね。
 震災で東北地方の教室や塾の生徒数が減少したこと、出版事業も販売が落ち込んだことなどによるとし、広告費など経費削減を図る、としています。被災地の学習教材販売代理店に対する債権減免や学校への教材支援費用など震災関連の特損を計上。有価証券評価損も拡大して、純利益を下方修正した、とのことです。配当は年4円を維持するようです。
6・22学研社前闘争
 朝7時半からの役員迎え撃ち行動を行いました。7時46に出社の中森常務、8時12分に車で出社してきた宮原社長、同25分に出社の木村常務などに抗議・追及を浴びせました。朝ビラでは学研グループ(東北)での希望退職募集などの実態を知らせて、10時までのはりつき行動を闘いぬきました。


高齢者専用住宅協会や提携先企業へ申し入れ
 私たちは、学研ココファンが首都圏で展開し始めている介護付き終身住宅に対し、各地で地域情宣行動を行ってきました。昨夏8月の炎天下で行った北区西ヶ原の関東財務局職員寮跡の広大な敷地に学研ココファンがTV番組「ガイアの夜明け」でやらせ企画に近い放映を宣伝に使い、入札・建設を予定していた地域での大量情宣行動では、その後、学研の目論見ははずれ、積水ハウスに落札される結果になったようです。今後も「中高年へリストラや解雇をくり返す現在の学研に老人福祉など語る資格はない」等の訴えを行い、情宣や抗議申し入れ行動などを展開していく予定です。
 6月下旬には、日本橋小伝馬町にある業界団体(名称を最近、高齢者専用住宅事業者協会から、サービス付き高齢者向け住宅協会へ変更)へ申し入れを行いました。責任者が不在で後日の再申し入れを確認していますが、学研ココファンの小早川社長がこの業界団体の副理事長、学研HDの木村常務も理事になっている中、今後の対応が注目されます。
また、学研経営が問題体質をおし隠して進めている事業提携などについても、提携先企業への申し入れ行動を連続的に展開しています。
7・9東京国際ブックフェアで情宣行動
   用意したビラが完配となり、反響も大
 7月9日、東京ビッグサイトで開催された東京国際ブックフェアに対し、今年も出版関連労組交流会議の争議団(教育社労組、中部労組論創社など)と共同での情宣行動を行いました。横断幕、ゼッケンで会場へ向かう橋上を埋め尽くして設営終了。
開始早々に、教育関係の代理店を営んでいる人など、関心を寄せる人々が話しかけてきて、「現在の学研は投資ファンドのような会社になってしまって駄目だ」「東北ベストスタディの経営者は学研に買収されていいように利用されている」「学研は、やはり倒産するのか?」等の意見・質問も寄せられました。
各争議団が交替でマイク情宣を行い、全都から集まった争議団、出版の20名近い仲間がゆりかもめの駅とりんかい線の「国際展示場」駅からの2カ所でビラを配布、11時30分から開始して、1時間半弱で大量に用意したビラが全て完配となりました。シュプレヒコールを上げて、暑い中の行動の成功を確認し、終了しました。


8・4教育工学研修セミナー情宣
8月4日には、「教育工学研修セミナー」が開催された港区三田中学で、ふじせ労組と支援共闘会議で情宣を行いました。参加者の小中学校教員へビラ配布、マイクでの訴えを行いました。今年は、才能開発教育研究財団主催の「教員免許更新の講習会」なるものも同時に開催していましたが、日の丸・君が代不起立を不適格教師とするなど、免許更新をめぐる問題も焦点化している現在、文科省との癒着を疑わせる催しと言えそうです。猛暑の中、抗議・情宣を打ち抜きました。

共闘報告
南部労組山六給食 解雇撤回させ解決
 都労委あっせんを拒否し、労働審判を申し立てていた会社と自主交渉で解決。
南部労組日広通信、残業代不払いで提訴 労基署の勧告も無視し、居直る会社を現場・法廷で追及、パワハラ・排除との攻防戦へ! 
6・27出版職場交流会 「非正規雇用労働者の実情と私たちの課題」
出版関連労組交流会議主催で行われ、マガジンハウスや双葉社での経験や実態につき報告を受け、ダイヤ、学研、不二出版、元中公など職場の仲間や争議団で活発な意見交換と交流が行われた。
労働法連絡会  非正規・不安定雇用の拡大を撃て! 8・25講演学習会 
       18:30〜大崎第1区民集会所 講演 脇田滋氏(龍谷大学教授)                                                   「非正規雇用の撤廃をめざすために」