7・27学研本社前行動                           早朝出社の遠藤社長の乗った車に抗議の声

 皆さん!記録的な酷暑が続いた今年の夏、その後の秋の空も含めた激変に体調を崩した方も少なくなかったようですが、お元気でお過ごしでしょうか?私たち、ふじせ労組と支援共闘会議は、夏の後半から初秋にかけて、学研経営の争議責任を追及し、炎天下や台風到来の雨の中の行動を展開して闘ってきました。
学研通期業績見通しと無責任経営陣の生き残り策
 8月には学研の第3四半期決算が発表されましたが、9月末の通期決算で黒字化できるかどうか微妙な状況となり、最近発表された少子化に伴う市場縮小に対応しての市進との提携、「科学」をネットで復活させるeラーニングなど、経営陣は見通しの立たないままの、必ずしも前向きとは言えない生き残り策に必死になっています。
 争議を抱えた問題体質を改めようとしない今の経営陣の姿勢では、課題解決先送りの小手先の乗り切り策しか示せず、真の経営立て直しは不可能です。学研の下請編集プロダクションで労働条件改善を求めて結成した私たちの組合が下請会社経営者と話し合いを始めた矢先に学研経営は身を乗り出して来て、35名が行っていた学研からの委託編集業務を総引き上げし(組合結成1週間後)、1ヶ月後には倒産・全員解雇攻撃を仕掛けてきました。当時、全学研労組潰しの暴力労務政策を敷き、全学研のスト対策と称して「科学」「学習」の編集業務を行わせるために「ふじせ企画」を導入した経営陣は、「労組対策用の会社に労組が出来た」と焦り、なりふり構わぬ攻撃で潰しにかかり、本社・下請けを貫いて争議を引き起こしたのです。その争議責任を居直り、一切の話し合いを拒んで逃げ続けている無責任経営は、その後も自ら招いている学研の経営行き詰まりのしわ寄せを職場・学研関連労働者に押しつけ、経営悪化→リストラ合理化=人員削減→職場の士気低下→業績悪化の悪循環をくり返してきました。自分たちだけの保身を考えているとしか言えません。
 第3四半期決算短信、業績予想下方修正せぬまま発表
 会社は、8月13日に第3四半期の決算短信を発表しました。売上高は597億円、
営業利益、経常利益は17億9千万円、19億円です。学研株主掲示板などで、「業績順調」をアピールしたい「株主」が、「営業・経常利益とも通期予想をすでにクリアー」
などとの書き込みをしていますが、出版社の(そして学研の)収益構造を知っていれば、
3月末に書店に納品するなどで利益を計上している時期がピークで(この時期の学研の決算短信では営業利益34億円、純利益18億円)、以降の返品等で下降線をたどっていくことを見落とすことはありません。第3四半期で1億4千万円に縮小した純利益、
投資有価証券評価損をここまでで約5億円として損失処理した数字の各増減傾向、2月に下方修正した予想を第2四半期で既に下回った純利益につき、通期ではその後は修正していないままであることなどを考慮すると、3億円の黒字という予想(現実目標)も厳しいと言わざるを得ません。その他、今決算短信では、前筆頭株主エフィッシモからの自己株式買い取り等による純資産52億円の減少などが目立っています。
通期決算発表を経て、12月の株主総会で詳細については追及していきたいと考えています。
夏季後半〜の社前ーイベント闘争
             ー地域情宣行動、等を展開

7・27学研社前行動
7月27日、学研本社前で、出社役員に対する抗議・追及を中心とした行動を展開しました。
 7時40分頃、遠藤社長の乗った車がこの日は五反田駅方面から走ってきました。車の周囲から、降りて団交申し入れ書を受け取るように迫り、これを無視して地下駐車場に走り去ろうとする社長に抗議のシュプレヒコール浴びせました。
この後、8時30前後に、本間監査役、富樫専務が相次いで出社してきましたが、二人は、社屋裏手の社員通用口へ回り、社内へ逃げ込むといういつもながらの姑息な行動で追及をかわそうとしました。しかし、二人とも支援共の仲間に見つかり、抗議の声を浴びせられて社内へ逃げ込んでいきました。8時45分頃には、木村取締役が出社してきました。団交申入書書を示して、「話し合いで争議を解決しなさい」と呼びかけましたが、顔をこわばらせたまま、頑なに無視して社内へ入っていきました。その背中に抗議のシュプレヒコールを浴びせました。その他、事業会社社長が一名、すりぬけて社内へ入りましたが、他の役員・会社幹部は姿を見せませんでした。
マイク情宣を開始し、9時過ぎには正面へ全体が集まってシュプレヒコールを上げ、社前座り込み行動に移り、10時までの行動を打ち抜きました。
 7・27学研社前  抗議を浴びながら社内へ逃げ込む木村取締役           9・8 雨の中の社前闘争

8・5教育工学研修セミナー会場前情宣

 8月5日、恒例のイベント「教育工学研修セミナー」が開催された港区の三田中学で
組合と支援共闘会議は参加者の小中学校教員の人々へのビラ配布、マイク情宣行動を行いました。参加者はこの開会の時点で130人程でしたが、半数を超える参加者がビラ
を受け取り、学研の争議を抱えた実態に注目をしてくれました。冒頭の挨拶が入っていた文科省の局長も車で到着、面白くなさそうな顔で入っていきました。
 会社側は、事前に警察に連絡していたらしく、三田署の私服公安刑事3名が来て、離れた場所から見ていましたが、一切の介入を許さず、情宣行動を最後まで展開しました。
北区西ヶ原・王子で地域情宣
 学研ココファン入札地・明光・学研教室周辺でも情宣
 ふじせ闘争では、このかん都内各地で学研経営の争議責任を糾弾する地域情宣を行っていますが、8月5日、北区西ヶ原と王子駅周辺でビラ配布を行いました。テレビ番組でも紹介された学研ココファン入札&建設予定地(国税局と農林水産省の職員宿舎跡地で、独立行政法人都市再生機構に時価払いされた)や学研教室および明光義塾の王子教室等も存在する地域周辺で炎天下に大量のビラを配布しました。反響もあり、意義ある行動となりました。
9・8学研社前闘争
 9月8日、秋季第一波の社前行動を行いました。9〜11時まで社前での抗議・座り込み行動でした。雨天ながら来客や地域の労働者に多数のビラを配布することができました。地域の住民の方から暖かい激励とカンパの申し出も受けました。学研経営に抗議するマイク情宣を行い、上層階の役員室へ向けてシュプヒコールを浴びせました。
<共闘報告>
南部労組、新たな相談続き、会社との団交で責任追及
 春から夏にかけて労働相談を経て南部労組に加入した新たな仲間の職場での取り組みが始まっています。広告代理店N通信社、全国に駐車場運営業務を展開するTパーク、結婚式などの催事場=M社などで、退職強要・賃金削減・業務上の疾病などにつき、経営責任を追及し、攻撃をはね返しながら団体交渉を重ねてきています。労働者へのしわ寄せ・犠牲強要が強まっています。共にはね返していこう。
 職場で困ったら 南部労組に相談を
学研及び関連で働く皆さん。正規・非正規(派遣・フリー・下請編集プロ・パート等)どのような雇用形態でも、職場で困ったら、東京南部労働者組合へ、一人で悩まずご相談ください。 
            TEL・FAX 03-3490-0372  mail  southwind アットマーク mbp.nifty.com
9・11全都反弾圧集会・デモを打ち抜く!
 争議・労働運動への弾圧への反撃を中心に、激化する治安国家化・戦争国家化攻撃に抗する闘いとして第35回を迎えた「全都反弾圧集会・デモ」が開催されました。9月11日午後1時から渋谷勤労福祉会館でもたれた集会では、沖縄一坪反戦地主会関東ブロック、都教委包囲首都圏ネットワーク、憲法と人権の日弁連をめざす会などから連帯挨拶、実行委員会からの基調報告、中部労組旭ダイヤ等の3団体から決意表明を受け
3時からデモ出発。この日も真夏の天候の中、「刑事弾圧粉砕」「宮下公園ナイキ化反対」などのシュプレヒコールを上げ、渋谷区役所、公園通り、井の頭通り、文化村通り、ハチ公前交差点など渋谷の繁華街を若い人たちが注目する中をアピールし行進しました。
渋谷区行政代執行を強行!  桑原渋谷区長はグローバル企業ナイキにネイミングライツを与え、宮下公園を独占的に使用させるため、9月15日、野宿者をテントごと放り出して、公園をフェンスで覆い、24日には行政代執行に出てきた。渋谷のじれんや「みんなの宮下公園を守る会」などの反対運動の中、昨秋工事着工予定から遅延したまま1年間が経過したことに焦っての暴挙は、さらに怒りの反対運動を巻き起こしています。
9・30南部交流会集中闘争=品川臨職
    闘争35周年集会・大井町デモを打ち抜く!
(速報)
 品川区の区長選の最中ですが、浜野区長1期目のこの4年間、労働委員会命令でも品川区の臨職=佐久間さんへの違法・脱法の解雇と、区の南部労組への団交応諾義務も認定されたにもかかわらず、「佐久間解雇問題は終わった」と居直り、組合が各職場に送付したメール便の廃棄などの指示を出して組合活動への支配・介入で争議の波及に身構える品川区を徹底追及し、庁舎前闘争(区長・副区長へ肉薄する闘い)、区長参加のイベント情宣、地域情宣などを展開してきました。9月30日の不当解雇35周年当日は、庁舎前はりつきと集会、午後6時からの大井町デモを約80名の結集で打ち抜きました。