相次ぐ希望退職募集、賃下げの新賃金制度導入など
やりたい放題の労働者への犠牲強要策をごり押しする無責任な学研経営へ怒りの声をあげよう!
春季闘争から株主総会闘争へ!

 学研および関連で働く皆さん。この1月に年間で3度目にもなる希望退職募集を会社は行い、58名の労働者がまた学研を去って行きました。本社移転を挟んで、「新たな学研を創造する」などと経営建て直しの目標を再三口にしながら、業績悪化に歯止めがかからず、そのたびに学研で働く皆さんに犠牲を強いるリストラ・賃下げ攻撃等を経営陣はくり返してきました。「堪え忍び会社に協力してきたのに」という想いの人もいるでしょう。現状から引き出すべき結論は明瞭になっています。おとなしく従っていれば、今の無責任経営陣は、ますます増長して、秋の持ち株会社発足で分社化合理化をおし進め、労働者に犠牲をしわ寄せして自分たちのみの生き残りを図っていこうとするだけだと言うことです。
 怒りの声をあげる時です。あげたくても組合が頼りにならない、と感じている人も多いことでしょう。確かに一人ひとりバラバラでは力にならず、組合がしっかりしていればと考える人の気落ちは分かりますが、それがないなら自分たちで闘う集まりを様々なレベルで模索し、内部改革を図ったり、新たに運動体を創っていくこともできます。かつての70年代に続き、今が学研の職場を変える第二の転換期とも言えます。それができなければ、この会社に未来はありません。私たちは、学研の下請会社で、社長が目を光らせ集まって酒を飲むだけで警戒する(労組対策にふじせ企画を導入した学研の労務政策の意向を背景にしていた面も強くありましたが)中、何も無い中からついに組合を結成した経験の上に今日があります。そして、今ならば、地域合同労組に加入することも一方法です。そして今の(そして昔から)学研経営は、自分たちの言うなりにできる組合(御用組合)しか基本的に認めようとしませんから、自分たちの要求を認めさせる闘いを実行していくことが必要です。
 誠意ある話し合いを拒み、労働者の声を聞かない経営者に対して、直接的に抗議・追及することはもちろん、私たちの争議行為が示しているように、大株主や提携先に今の学研経営の悪質な施策や居直りを許していることに抗議したり、働きかけたり、イベント会場でユーザーに訴えたり、株主総会(質問・追及したり、あるいは出席して確認するだけでも、今の経営陣の内外の言動の使い分けや無責任さが見えて来ます)に参加するなど、企業枠を越える闘いを含め、様々な手段で経営陣を追及することができます。
私たちとすぐに共闘しなくても、自らの課題として、派遣・フリーの仲間を含め学研及び関連の皆さんが声を上げていくことに私たちは共感し、協力を惜しみません。
ふじせ労組               h25cap@mbh.nifty.com
東京南部労働者組合(地域合同労組) southwind@mbp.nifty.com

       地下駐車場に走り込んで行く社長車に抗議の声を浴びせる(2・20雨の中の社前行動)
現場行動報告

2・20学研社前行動
 2月20日、学研社前行動を展開しました。7時40分頃、遠藤社長が車で出社してきました。周囲から抗議の声を浴びせましたが、社長車は地下駐車場に逃げ込んで行きました。続いて7時50分過ぎに安田専務が五反田駅から通常の出勤経路を一本はずれた道から出社して来て裏手の社員通用口から逃げ込んで行こうとしました。支援共闘会議の仲間を先頭に抗議、団交要求を行ないました。その他の役員は姿を見せませんでした。
 朝ビラを学研関連の仲間、出勤する地域の労働者に配布しました。この日はあいにくの雨でしたが、受け取りが良く、9時15分頃まで途絶えることのない出勤途上の人々にマイクで訴え、ビラを配布しました。この後、冷たい雨が激しくなる中、社前にはりつき抗議のシュプレヒコールを上げて行動を終了しました。
 早朝から22名の仲間が参加してくれ、力強い行動を展開することができました。 2・20学研本社前
3・1安田専務と木村取締役の自宅へ申し入れ!
急に病気になってしまった安田専務? なさけない!
3月1日、安田健甫専務と木村路則取締役の自宅への申し入れ行動を組合と支援共闘会議の代表で行ないました。
 いま最高責任者=遠藤社長が自宅豪邸を新築中ということもあり、またこのかんの安田専務の度々の対面の機会における居直りと逃げ隠れによる話し合い拒否に対する抗議と誠実対応要求の意味で自宅へ赴くことになりました。
 大船駅から徒歩約15分、大船パークタウン5階の安田宅へ。インターフォンを押すと夫人が応対。名前を告げると安田専務に取り次ぎに行くが本人は出て来ません。戻った夫人が、こんどは所属を聞いてきました。ふじせ企画労組ですと伝えるとまた安田さんに告げに行くが、戻ると「いま具合が悪く休んでいます」との答え。突然病気になってしまったようです。いまさら居留守は使えずということのようでした。「お休みになるのは結構ですが、私たちと話し合いをするのかどうか、出てきて、ひとことお答えいただいてからにしてくださいませんか。奥さんは争議のことはお聞きになっていないかも知れませんが、話し合いを拒むという姿勢なら抗議行動をせざるを得なくなります、とお伝えください」と聞いても、夫人は口ごもる。安田専務に言われたのかやがてインターフォンが切られました。やむを得ず、下に降りて、抗議の地域ビラを配布しました。
慌てて警察に通報した木村取締役! これもなさけない
 続いて、鎌倉市手広にある木村取締役宅への申し入れ行動を行ないました。
彼は、総務部時代からふじせ争議に関わり裁判・労働委員会にも顔を見せていた人物。学研がいかに組合潰しを図って業務総引き上げと倒産解雇を仕掛けたのかを実際は知っています。平の社員だった時は社前で顔を合わせて軽く会釈を交わしてビラを受け取っていましたが、役員になった今は、ふてぶてしい態度に変わり、株主総会でも官僚的で悪質な答弁を先頭で行なうようになってしまいました。コンプライアンス担当役員ですが、ふじせ争議だけでなく、相次ぐ不祥事にも責任を全く自覚せず、経営陣の対応を正当化するごまかし答弁をくり返しています。こんなことばかりやっていて木村さん、人相も悪くなったなあ!
 さて木村宅。こちらは一戸建て。玄関前に近付くと犬が吠えまくり。インターフォンを押すと、本人が出ました。名前を告げ、「話をしに来ました」と言ったとたんに、「いいです」との一言で切ってしまいました。動揺が大きかったのでしょう。ややおいて再びインターフォンを押しても全く出ようとしません。話ができれば、抗議行動は留保したのですが、安田専務同様の不誠実対応なので、地域ビラを配布、そしてマイク情宣に移りました。始めてすぐにパトカーが来て制服警官が降りてきました。インターフォンを切ってすぐに木村取締役が通報したようです。愚かで度し難い行為です。「通報があったので」と警官は言ってきましたが、「労働争議への介入は許さない」と抗議すると「分かっています。争議には介入はしません」と弁解して木村宅玄関に。夫人が出て応対するも何も言えず、警官も戻ってきました。そしてすぐにパトカーは引き上げて行きました。地域情宣を継続し、抗議のシュプレヒコール上げて行動を終了しました。   

       3・1大船観音(安田さん、お大事に?)               3・1木村取締役自宅前(鎌倉市手広)

3・16 第3の大株主 
   三菱東京UFJ銀行へ申し入れ!

 私たちは、学研の大株主や提携先へ申し入れ行動を行なっています。3月16日には、3番手の大株主である三菱東京UFJ銀行に申し入れを行ないました。丸の内にある本店です。
学研経営がいかにごまかそうと争議は厳然として存在しており、話し合いによってしか解決しないこと、「崖っぷち」と遠藤社長自ら社内で称している経営実態につき、株主総会はじめ外部には虚偽の説明をしていること、その責任を取らずに年に3回もの希望退職募集、35%の社員が賃下げになる新賃金制度などの犠牲強要策のくり返しに学研労働者は不信感と不満を募らせていること、大株主に取っても学研の現状は放置しておける状態ではなく、争議をはじめ学研の問題体質につき解決を働きかけるべき待ったなしの時である、との私たちの考えを伝えました。
 筆頭株主のエフィッシモにはリストラ合理化の件などでより厳しい内容の申し入れを行なっており、これは継続予定です。三菱東京UFJ銀行へも有意義な申し入れ行動となりました。

共闘報告                                
2・23出労交集中行動=論創社社前集会を開催!      
 出版関連労組交流会議の集中行動として、神保町の社前で昼集会を開催、1月に出された中労委不当命令(初審の都労委救済命令を完全に逆転させた)や2月の雇用関係不存在確認等訴訟での不当判決をはね返し、現場から争議を解決させて行く闘いへの決意を論創社経営に示しました。                        
3・8全国争議団交流集会を開催、3・9全国結集行動を打ち抜く!
 全国の争議団を中心として83団体個人が主催・協賛・賛同して、分科会討論、交流集会(池袋芸術劇場に約100名が参加)を開催、不当解雇を許さず全争議団闘争勝利をめざし共に闘う方針を確認。翌日は、不当判決をはね返し闘う連帯ライフエイド闘争、入試情宣への間接強制等をはね返して闘う明大生協闘争、低賃金攻撃と闘う福岡合同労組のダイエー本社前闘争、そして不当命令を濫発し労働者救済機関の役割を放棄している中央労働委員会への抗議・申し入れ・交渉での追及行動をのべ332名で展開。  
3・26南部地区労働者交流会春季集会
  春闘勝利・争議団闘争勝利!地域の仲間のあらゆる課題を共に闘おう
  3月26日(木)大崎第一区民集会所第6集会室 18:30〜
4・1南部統一行動へ! 
   4月1日(水) 品川臨職共闘庁舎前−ス労自主エッソ本社前−アールインベスティメント社前
              8:30〜10:30     11:30〜13:20     14:30〜16