倒産・解雇攻撃粉砕!
06年の勝利へ
2・3五反田地域デモを打ち抜く!



 さる2月3日、ふじせ闘争は、地域・全都の仲間と共に、学研本社の五反田移転を迎え撃ち、争議解決を迫る28周年闘争として、集会と五反田地域デモを行いました。
 大寒気団が押し寄せ、冷たい強風が吹きすさぶ中、大崎第一区民集会所には、地域・全都から、そして翌日の全国争議団交流会企画会議に参加の全国の代表も加わって、次々と仲間が結集、午後6時15分から集会は予定どおり開始されました。
学研に残された途は争議解決しかない!
 最初に当該の東京ふじせ企画労組が、05年度の闘いの特徴を示す、学研の経営陣の無責任な逃亡姿勢を叩く社前闘争や遠藤社長宅闘争、社長・役員たちの姿、株主総会でもふじせ争議に関わる形で初の株主提案権が行使されて学研経営が焦りを深めた事実、さらに極めて消極的な選択としてしか五反田移転を打ち出せない学研の業績・経営実態に触れて、ふじせ闘争が争議解決抜きの学研の再建などあり得ないことを一層示しつつ闘いの前進局面を切り拓いていること、争議解決以外に学研の途はないことを指摘しました。そして、朝日新聞の築地移転を機に勝利をかち取った明和闘争をはじめ多くの仲間たちがふじせ闘争に合流し、支えている現状と力強い方向性を感じつつ、いま共に闘うすべての仲間の結びつきで全争議団闘争勝利へ邁進していく決意を述べました。
 続いて、連帯の挨拶として、争団連の仲間の中から生協理事会の不当配転から契約解除さらには仮処分・間接強制攻撃と闘っている三多摩合同労組中央大学生協の仲間から、裁判所の仮処分決定は出されたが不当な禁圧の範囲を生協前の限られた範囲にまで押し返し、間接強制も取り下げさせ、現場行動を闘っている旨の発言がおこなわれました。
 さらに野宿者の公園排除を許さず、地道な反失業闘争を展開している渋谷のじれんの仲間から山谷での弾圧や大阪市の暴力的排除の状況などを踏まえ、発言を受けました。
全国の仲間から、福岡の地で生協理事会の協約破棄、組合否認、さらには配転攻撃を阻止して闘う福岡グリーンコープ自立労組の仲間、昨年3月争議解決をかち取った宮城の全金本山労組、黒川乳業や大阪大学等で闘っている関西単一労組の仲間から挨拶を受け、3月の全国争議団交流集会の成功を共に実現していこうとの思いが盛り上がりました。
 そして、連帯挨拶の最後に全学研労組から学研の職場と経営状況の報告と合わせ、ふじせ闘争を支援し共に闘う、との決意を込めた発言をうけました。
 続いて、この日の闘いを南部集中闘争として地域から結集して闘っている南部地区労働者交流会からの発言では東京南部労働者組合の委員長と一番最近に南部労組に加入した浅草開発の仲間が前に出て挨拶、区の民間委託で小学校と併設の幼稚園に派遣されて労働過重から休業を余儀なくされて、その責任追及に入っている闘いの紹介が行われました。委員長からは地域で一人でも入れる合同労組=南部労組での最近の労働相談、組合加入の状況や闘いにつき報告が行われ、共に地域共闘を強化してふじせ闘争勝利を目指す決意が述べられました。同じく集中行動として結集している出版関連労組交流会議からは光文社労組の仲間が発言、争議勝利後の光文社の状況、職場同士の交流など最近の出労交の活動に触れて、ふじせ闘争勝利への決意を述べてくれました。
 最後に、ふじせ闘争支援共闘会議の仲間から、「勝ち組ー負け組などというつまらない言葉」を人々が口にしている閉塞的な社会状況に触れながら、こんな時代だからこそ争議団闘争の持っている意味が際だってくることを述べ、大きな山場に入ったふじせ闘争を担っていく重みのある発言で支援結集を呼びかけました。
寒風をついて地元の注目と声援の中、五反田デモ



 ちょうど1時間、熱のこもった集会を司会のシュプレヒコールで締めくくり、会場外に。冷たい風が肌を刺す中、集会での盛り上がりをそのままに、デモに出発。目黒川にかかるコース最初の橋(谷山橋)を渡り、高速道路沿いに大崎郵便局前へ。ここで働いていて4・28不当処分を受けた免職者当該である全逓4・28連絡会の仲間にマイクを譲り、シュプレヒコールを局舎に浴びせました。山手通りへと左折し、西五反田1丁目の交差点へ。はす向かいに学研の入る最勝ビル、その先に学力開発事業部、さらにその先に日本ブリタニカがあります。赤信号で長く停止している間に、ここでもまず、ブリタニカで不当解雇と闘うユニオン東京合同の佐藤さんにマイク。高音のシュプレヒコールが響き渡る。そしてふじせ当該に引き継ぎ、最勝ビル方向へシュプレヒコールを上げながら桜田通りを五反田駅方向へ左折。すぐに右手に婦人雑誌・広告・宣伝部等の入っている「学研」の緑色の看板が光るウイン五反田ビルの前を通り、シュプレヒコール、ビルからも窓越しに注目している人々の影が見えました。再び目黒川を渡ったところで川沿いに右折、ここで街宣車が離れて駅前をUターンして八山通りで合流するまで、「学研の組合潰しを許さない、五反田移転を迎え撃ち闘うぞ」等のふじせのシュプレヒコールをはじめ、共闘関係の課題満載のシュプレヒコールを上げ続けました。再び右折して橋を渡り、大崎広小路方向へ。左手の五反田NTビルあおい書店の上階にあるスポーツ雑誌、アニメ関係の編集部や、反対側右手のKANOビルにあるコンピュータ関係雑誌編集部の前を「フリー、学研関連の仲間と共に闘うぞ」等のシュプレヒを上げて通過。飲食街が並び、ギャラリーも多数で声援をおくってくれる人の声もあり、沿道ビラも沢山受け取ってもらえました。最後は広小路を左折して池上線ガードをくぐって、大崎公園へ。ここで、最後にデモの成功とこの日、午後3時からの藤商会社前集会に続く行動に取り組んできた争議団連絡会議の仲間から統一行動全体の成果を確認するまとめの発言を受け、終了しました。結集は67団体112名で、地域・出版・争議団の熱い連帯共闘の力が結実した闘いでした。この後、五反田駅近くの居酒屋さんでの交流会にも35名が参加、こちらも大いに盛り上がりました。

             節分の鬼も登場?

連帯板橋パート庁舎前集会(北部集中闘争)ー藤商会社前集会(争団連統一行動・三多摩労争連集中闘争)も成功!
 2月3日は、昼から板橋区役所でパート・非常勤労働者の権利拡大をかち取りながら闘っている連帯労組・板橋パートの仲間の庁舎前行動(66名が結集)、基督教大学の警備員として派遣されていて不当解雇の攻撃を受けた三多摩合同労組藤商会の仲間の藤商会社前行動(高田の馬場、60名が結集)と合わせ3連続の闘いになりました。争議ー職場闘争を貫く争団連ー地域共闘の共同の闘いは成功をかち取り、06年の力強いスタートダッシュとなったのでした(藤商会闘争では、この後の2月16日社長が出席しての和解の場が持たれ、解雇撤回ー職場保障の解決案を提示してきて詰めの交渉に入っています。学研経営陣も少しは考えなさいね)。
2・17学研社前=会社説明会
参加学生にも情宣

 2月17日の学研本社前行動は、午後1時からマイクでの抗議・解決要求を会社に行うと共に、この日、会社説明会に来場した学生さんたちにもビラを配布、ふじせ争議を抱えた学研の実態の真の解説を行ったのでした。会社は、総務の社員に学生を誘導させ、旗・横断幕が林立する正面口を避けるように長原口から通すという姑息なことをやっていましたが、殆どの学生がビラを受け取って入場していきました。
2・19自分史文学賞授賞式会場前=小倉で抗議行動を展開!
 2月19日、北九州・小倉駅前のリーガロイヤルホテル小倉で開催された「北九州市自分史文学賞授賞式」に対し、抗議・情宣行動を行ってきました。
 このイベントにつき学研が後援を行っていることにつき、私たちは主催者の北九州市に対し、再三、「相応しくない
ことである」として申し入れを行ってきました。学研経営の実態は、そこに働いている労働者の「自分史」を大切にすることなく踏みにじってきた歴史があり、また高額教材の押しつけ販売等の悪徳商法で多くの若者に被害を与える等の不祥事は、社会的にも人々の「自分史」を蹂躙してきたと言えるでしょう。現在の学研に自分史文学賞を後援する資格はなく、学研経営に対し北九州市が争議解決を働きかけること、学研が争議を解決し、社会的にも不祥事に反省の意を示して出直すまで後援を受けるのはやめるべきである、と申し入れてきたものです。
 北九州市も末吉市長の箱もの行政等を市民から批判されるなどしてきましたが、この問題でも「受賞作品を発刊してもらっているから」等の理由にならない弁解で逃げ続けてきています。
 この日、朝9時から参加者や小倉駅頭を通行中の人々にビラを配布し、会場前でのマイク情宣を展開しました。ふじせ労組のこの行動には、今回も地元の北九州自立連帯労組や福岡合同労組、福岡グリーンコープ自立労組などの仲間が支援結集してくれて、共に学研と北九州市への抗議の声を上げてくれました。

                   リーガロイヤルホテル小倉前
会社、06年3月連結決算予想

50・5億円の赤字と発表
05年4〜12月の3四半期の最終赤字=連結で81億円
 学習研究社が2月13日発表した2005年4〜12月期の連結業績は、最終損益が81・37億円の赤字でした。赤字額は前年同期の29億円から拡大。「9月中間決算で計上した学研クレジット株式の売却損や関係会社の事業整理引当金などの特別損失が響いた」とされています。
 売上高は9%減の5百71億円、経常損益は20億円の赤字(前年同期は18億円の赤字)。家庭向け学年別学習雑誌が不振なうえ、市販教材で返品が増えたことが指摘されています。
 06年3月決算の予想は連結で50・5億円と発表されています。これを受け、株価がまた下がり始めています。焦りを深める遠藤社長らは、またまた、第4四半期で無茶な労働強化と「返本は想定内」での形だけの売上げと利益計上をやるのでしょうか?