ふじせ闘争勝利へ、2005年も闘うぞ!

1・21倒産・解雇27周年学研
抗議
五反田デモを打ち抜く!


                    
  下請け労組潰しを狙った学研の業務総引き上げ=倒産・解雇攻撃と闘うふじせ闘争はこの1月で27周年を迎えました。昨年一年間の攻防は、危機脱却のごまかし策が破綻した学研経営と争議解決以外に選択肢はないことを迫る私たちの攻防が大きく煮詰まるものとなっています。
不当な最高裁決定をはね返し、現場からの争議責任追及
を揺るぎないものとした04年の闘い

  一昨年3月、79年からの地労委審問以来争ってきた学研の使用者性判断をめぐる争いで最高裁が不当な棄却決定を出しました。学研が東京ふじせ企画労働者の実態上の使用者に当たり、ふじせ労組との団体交渉に応じる等の義務があることは明らかですが、私たちが示してきた具体的な証拠をまともに検討すらせず、最高裁判例(朝日放送事件)すら覆して形式的に学研の使用者性を否定した行政訴訟での判決が確定に至りました。これを受け、学研経営は争議消滅に期待をかけました。
 しかし、そうした思惑をはね返し、あらゆる領域からの反撃を展開、学研が倒産攻撃を仕掛け、労組員を含めた全員の雇用と生活を奪った責任をはじめ、現場からの争議責任追及を揺るぎないものとしてきました。社前闘争での出社役員一人ひとりへの追及の強化、横浜の遠藤社長宅闘争、株主総会闘争、各種イベント闘争、学研の延命戦略である提携先=大株主となったインデックス(携帯電話情報提供のベンチャー企業)への解決申し入れ行動等の継続、学研および関連へのビラ・ネット上の情宣等々を打ち抜いてきました。
ごまかし策が破綻し再度の赤字濃厚に。
職場の不満が沸騰、東販からも点数制限!

  昨年9月の学研の中間決算は27億円の赤字となり、今春の本決算が再び赤字転落の可能性濃厚となり、経営陣は焦燥を深めています。「2年連続黒字回復を果たした」との経営陣の喧伝がごまかしであることをふじせ労組は昨年の株主総会で暴露してきました。リストラ・希望退職募集、さらには3月の期末決算に合わせたムック本等乱造で売上げと利益を水増ししても、やがて返本増大で中間期に赤字が膨れあがることを指摘し、実際そのとおりになっています。経営は必死に下期の売上げ挽回へ号令をかけ、再々度、返本必至のムック本乱造等をごり押ししようとしていますが、現場労働者からは「いい加減にしろ」とこれ以上の労働強化に怒りの声が上がっています。また、東販は、返本が多すぎるとして学研に出版点数制限のペナルティをかけています。著作権侵害で訴えられる事件も起こり、子会社での悪徳商法等と並ぶ不祥事も続いています。問題体質が変わっておらず、このかんの犠牲強要策の歪みが顕著になっているのです。この結果、06年創業60周年事業を控え、遊休地の減損会計との関係で迫られる五反田移転も、赤字増大で銀行融資が受けられるか等のジレンマを抱えています。しかし、新年の社内報=「学研ライフ」は、移転へ向けシュミレーションを開始したことを伝えています。そうなれば、銀行筋との関係からも、さらなる移転合理化=人員削減でさらに学研および関連労働者への犠牲強要・責任転嫁を基調とした「経営戦略」がごり押しされることになりかねず、その前に立ちはだかるふじせ争議への対処が焦点になってきます。


        大崎第一区民集会所での集会

解決の決断を迫る2005年の闘い
   その第1歩を切り拓いた五反田デモ!
 
私たちは、05年、学研経営に残された道は争議解決しかないことをさらに強く示し、解決の決断を迫る闘いの大きな第一弾として、さる1月21日、27周年学研糾弾デモを闘い抜きました。昨年に続く、各雑誌編集部や広告・宣伝部が本社から移転し集まっており、「本社移転予定地」(私たちふじせ労組の事務所の隣!)が存在している五反田地域でのデモは、学研本社の五反田移転に照準を据え、これを迎え撃つ態勢を示しつつ設定されました。年が明けて日ごとに寒さが増してきた1月21日の夜、27周年闘争は熱い熱気をもったデモで打ち抜かれました。大崎第一区民集会所に全都から次々と仲間が結集してくる中、6時40分から集会を開始、当該から経過報告があり、学研の五反田移転決定は全く経営展望を欠いたままの大きな賭けであること、局面は、危機脱却のごまかし策が破綻した学研経営と争議解決以外に選択肢はないことを迫る私たちの攻防が煮詰まるものとなっていること、05年、ふじせ闘争勝利へ大きく飛躍し、また全争議団闘争勝利の大きなうねりをつくり出していこう、との決意が示されました。続いて、連帯挨拶は、争議団連絡会議(三合労ケミカルプリント分会)、全学研労組からあり、それぞれ争議を取り巻く状況、学研経営の実情等に触れながら、共に勝利を実現していこうとの力強い発言でした。続いて、出版関連労組交流会議(平凡出版労組)、南部地区交流会(全逓4・28連絡会)から、それぞれ出版産別の状況、南部地域の闘いに触れながら集中闘争としての取り組みでふじせ闘争に結集している決意の表明が行われました。7時15分からシュプレヒコールを上げ、集会をしめくくり、会場外に。だいぶ温度差があり、寒気に包まれ、入念に出発準備を整えた後、7時30分、シュプレヒコールを上げ、61団体110名の仲間のデモが動き出しました。


          五反田の繁華街を行進するデモ

デモに沿道から歓呼の声!
職場からも注目で手応えズシリ!

山手通りまで出て左折、大崎郵便局前では4・28当該にマイクを譲り、反処分闘争勝利のシュプレヒを局に浴びせました。さらに桜田通りとの交差点にさしかかる手前で、マンション上階のベランダから「頑張って」の大声援。手をふって熱烈に声援の声。交差点では、右斜め前方の最勝ビルにカメラ編集室・学研クレジット債権管理センターがあり、最初の抗議を浴びせます。するとここでも歩道から若者が「よし、そうだ」と声援。学研の悪徳商法の被害者でしょうか?さらに右手奥にある日本ブリタニカに向け、不当解雇に抗議の声を上げ、さらに五反田駅方向に左折すると、右手ウイン五反田ビルに第三出版事業グループ(女性雑誌、歴史群像等)の編集部と広告・宣伝部があり、ここでも抗議と職場労働者への連帯のシュプレヒ。そして目黒川沿いに右折して、八山通りを大崎広小路交差点へ向け行進、左手にある五反田NTビルにはスポーツ雑誌、アニメ関係の編集部などの第一出版事業グループが、右手のKANOビルにはコンピュータ関係雑誌編集部があり、私たちの声がビルの谷間にこだますると、職場からも顔がのぞきました。編集部が点在するビル群をぬって進む効果的なデモを打ち抜き、最後は大崎公園で本山労組からの解決報告の緊急の挨拶を受け、最後にふじせ闘争支援共闘会議が行動の成功を確認し勝利への決意を述べて締めくくりました。近くでの打ち上げの交流会も盛況でした。
12・20学研社前団交要求
 04年締めくくりの社前闘争を12月20日に行いました。朝ビラ配布と合わせ、出社してきた役員追及を行いました。安田、細野、太田、富樫 小林の各取締役に団交要求、を行い、構内に逃げ込む背中にシュプレヒコールを浴びせました。
12月・27日、28日には第2ビル、第3ビルで朝ビラ配布を行いました。04年も毎月三カ所での朝ビラをやり通しました。学研労働者の経営への不満と不安を感じ取った昨年1年間でした。