揚琴とは

金属の弦を竹製のバチで弾いて演奏する中国の民族楽器。別名洋琴または打琴とも言う。
明朝末〜清朝初め(17世紀中期)頃、ペルシア・アラブから中国に揚琴の原型となる楽器が伝来し 最初、広東沿岸地方で使われていた。
その後、中国各地に伝わり、民間音楽や地方芝居などにも使われるようになった。
同じ頃に中国西部の新疆でも使われていたが、おそらく海上と内陸の二つのルートで伝わったと思われる。
中国本土で300年以上に渡って使われるうちに様々な改良を加えられた。
十二平均律で弦を張るようになり、音域も約4オクターブに拡げられ、音量も増大した。
ハンガリー、ルーマニア、トルコ、エジプト、イラン、インド、パキスタン、パキスタン、朝鮮半島に至るまで、同じ系統の楽器(サントゥール、カーロン、ツィンバロム等)が使われていることがわかっている。

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